学校長挨拶

校長 大石 豪彦

 本校は、広島県東部の福山市(JR福山駅の東約2kmの所)にあり、周辺には、県や市などの各種施設をはじめ福山市立大学、福山芸術文化ホール(リーデンローズ)、大型ショッピングセンタービルなどが立ち並ぶ活気あふれる地域に位置しています。

 福山地域における看護師養成事業は、明治41年11月創立の私立産婆・看護婦養成所まで歴史をさかのぼることができます。先の大戦で関係資料の大半を焼失してしまいましたが、戦後の卒業生だけでも8,500名を超え、その多くは市内の保健・医療・福祉施設で活躍しています。一人ひとりが専門性を活かして献身的に患者様を支え、地域の保健・医療・福祉の分野で貢献しています。

 経済発展のみに邁進した前世紀とは異なり、21世紀は身体を気遣い、真に人間らしさを取り戻す健康志向の時代です。これは、我々医療・看護に携わる者にとって大いに歓迎し期待できる時代と言えます。当然のことながら、より質の良い医療・看護が求められます。逆に言いますと、質の良くない医療・看護は切り捨てられる時代だとも言えます。

 本校の教育は、このような時代の要請に対応できる専門知識や技術の修得と共に、豊かな人間性を養うことを目標としています。専門職としての確固たる認識を持ち、将来の地域医療や看護を担う、誠意と熱意あふれる看護師の育成を目指します。

 この学校目標の実現のため、平成23年4月から、第一看護学科(看護師3年課程)を新設し、第二看護学科(看護師2年課程)並びに准看護科と併せて3つの課程となり、平成26年3月に、初めて第一看護学科の卒業生を送り出しました。

 今後も、地域医療や看護を担う看護師養成事業を更に発展させ充実させたいと願っています。学生の皆さんが、講義をはじめ様々な学校行事や臨地実習、学内でのグループワークなどを通して、協力し合うことの大切さと共に多くの看護技術や知識を学んでくれることを望みます。

 看護に対する熱い思いと学習意欲をもった学生の入学を期待します。