流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
症状と経過
耳の前下方や顎の下の唾液腺が腫れ、痛みや発熱をともないます。食べ物を食べるときなどに痛みが強くなりますが、約1週間で軽快します。
原因
おたふくかぜウイルスの飛沫により感染し、潜伏期間は2~3週間です。 頚部のリンパ節炎や虫歯による頬の腫れと区別が難しい場合もあります。
治療
ウイルス感染であり発熱や痛みに対する治療となります。片側と両側の場合がありますが免疫は同じようにできます。予防にワクチンが有効です。
合併症
頭痛・嘔吐を症状とする髄膜炎が約3%にみられます。精巣炎、卵巣炎、急性膵炎も起こすことがありますが、小児ではまれです。また、数万人にひとりですが難聴になる場合があります。
家庭での注意
腫れと痛みのため口をあけにくくなります。スープや麺類などあまりかまなくてよいものを工夫してあげてください。腫れがひくまでは登園・登校はできません。嘔吐や頭痛がひどいときにはすぐに受診してください。