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多血症について

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健康チェック

福山市医師会が毎月お届けする、あなたの健康チェックのためのコラムです。


NO.89
2005年11月号
多血症について

福 山 市 医 師 会
ふじい そういちろう
藤井 総一郎
(内科)

赤血球とは
 血液の中を流れる血球のうちで、最も数の多い血球が赤血球です。赤血球は柔軟性に富み、毛細血管を経て、体の隅々の組織へ酸素を運ぶ働きをします。赤血球が減ることは、貧血症として知られていますが、逆に赤血球の増加する病気があり、それらは多血症と呼ばれます。

真性多血症について
 多血症にはいくつか種類があり、骨髄増殖性疾患と呼ばれる病気の1つに真性多血症という病気があります。健康診断や人間ドックの受診をきっかけに赤血球増加を指摘され、専門医への紹介となることが多い病気です。真性多血症が疑われた場合には、詳しい血液検査と骨髄検査が行われます。症状としては、時に循環障害による頭痛、めまいを生じ、赤血球増加の程度が著しい場合には、心筋梗塞や脳卒中などの血栓症を予防することを目的として飲み薬などによる治療が行われます。また、治療がない場合も定期的な検査が必要となります。

ストレス多血症はストレスが原因
 真性多血症以外の多血症として、頻度の多いものにストレス多血症があります。これはストレスが原因として考えられている多血症で、小太りで、高血圧があり、喫煙習慣のある中年男性に多く見られます。日常のストレスから解放されると、数値が改善され、正常となることからこの名称が付けられています。症状としては、頭痛、倦怠感、めまいを伴うことがあります。高血圧の他に、高脂血症や高尿酸血症などの生活習慣病の合併が多いこともその特徴です。治療として薬による治療は行われず、ストレスを減らすことが大切です。基本的には、質の高い睡眠や安静をとること、過剰な塩分やアルコール類を控え食習慣を正すこと、喫煙の習慣がある場合には喫煙を控えること、高血圧を合併している場合には、かかりつけ医への通院治療が大切です。
 多血症は、血の気が多いということではありませんが、ストレス多血症と診断された場合には、血液異常は体の黄信号と考え、上手に休んで体調を整えることをお勧めします。

商工ふくやま2005年11月号掲載