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微生物
微生物
微生物検査って何?
病気を起こす微生物にはさまざまなものがあります。微生物検査は、たとえば喀痰やおしっこの中に病気をおこしている菌がいるかどうかを調べる検査です。
感染症を起こす微生物
- 一般細菌
- 市中肺炎の原因となる肺炎球菌、トビヒの原因となる黄色ブドウ球菌や溶連菌、下痢症をおこすサルモネラ、カンピロバクターなど多くの細菌があります。O157も一般細菌で便の培養検査で調べられます。
- 結核菌
- 結核は今でも年間の新規登録患者数が全国で24760人(広島県475人;平成20年)と多くの人が罹患しています。長引く咳、微熱などある場合ははやめにかかりつけの医師に相談しましょう。
- ウイルス
- インフルエンザウイルス、ノロウイルスなど
検査項目
- 顕微鏡検査
- 検体(喀痰、尿など)をスライドガラスに塗り、染色(グラム染色)して顕微鏡で観察する検査です。青と赤の2色で色分けし、形をあわせて菌を4種類に分類します。
- 培養検査
- 染色だけでは菌名まで確定できないので、検体を寒天培地に塗り、35℃のフラン器で24~48時間培養します。培地を取り出し、菌が生えたら菌名をつきとめます。
- 薬剤感受性検査
- 菌に効く薬剤(抗菌薬)を調べる検査です。近年は自動測定機器で検査を行い、18時間程度で結果がでるようになりました。
感染予防を心がけましょう!!
手洗い、消毒薬など