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健康チェック

福山市医師会が毎月お届けする、あなたの健康チェックのためのコラムです。


NO.50
2002年8月号


じんましん(特に慢性じんましん)について
福 山 市 医 師 会

しもえ けいせい
下江 敬生
(皮膚科)


 じんましんとは 「急に生じる、わずかにもりあがった赤い斑点(膨疹)で、激しいかゆみを伴い、多くは数時間後にはあとかたもなく消えてしまうもの」をいいます。数日から1〜2週間で治ってしまう急性じんましんと毎日のように膨疹が出没を繰り返して、長いものでは何年間も続く慢性じんましんとがあります。ここでは慢性じんましんについて紹介いたします。

 じんましんの成り立ち 皮膚の浅いところには肥満細胞があります(けっして太っている細胞ではありません)。この細胞がアレルギー性、非アレルギー性に関係なくいろいろな刺激を受けると「ヒスタミン」などのかゆみを起こす化学伝達物質を放出します。更に血管から血漿成分が漏れ出し浮腫がおこり、膨疹ができるのです。

 原因 慢性じんましんの患者さんからは「原因は何ですか?」「何のアレルギーですか?」との質問をよく受けます。しかし実際は原因がわからないことがほとんどで、アレルギー(I g E*)では説明できないときもたくさんあります。したがって患者さんに満足していただける返答ができず困ってしまうことがたびたびです。原因として考えられるのは、薬剤、食べ物、感染症、悪性腫瘍、膠原病、糖尿病、慢性肝炎などですがこれらはむしろ稀な場合です。いいかえると内科的な病気が原因でじんましんの症状だけがでてくることはきわめて少ないということです。神経系(脳神経、自律神経、末梢神経など)が原因のこともあります。たとえば汗をかいたり、興奮するとでるじんましんです。紫外線や冷たいものにふれるとでるじんましんもあります。ひっかいたりしめつけるとでてくるじんましんもあります。これらは原因が分かっていてもなかなかいい対策がありません。

*I g E 血液中にある免疫蛋白で、T型アレルギー(即時型アレルギー)やアトピー性疾患の指標となる。ダニ、卵白、花粉など多数のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対して特異抗体を検索することが可能である。

 治療 主な治療は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服です。塗り薬や注射は補助的に使います。いくつかの薬の中から一番合うものを続けます。なかなか合う薬が見つからない場合には、抗生物質や副腎皮質ホルモンなどを併用することもあります。じんましんがでてからあわてて内服するのではなく、毎日きちんと薬を飲んで、でるのを予防するのが治療の原則です。抗ヒスタミン剤の一番の問題点は「眠くなったりからだがだるくなること」です。かぜ薬で眠たくなるのと同じです。自動車の運転や細かい仕事の時は十分に気を付けてください。最近は一日に1回飲めばいい薬もでていますので寝る前に飲むように勧めることもあります。場合によってはかなり長期間、薬を飲まないといけない人もいますが特に問題はありません。ただし妊娠中の方は内服しない方がいいかと思います。薬がうまく合って、じんましんがでなくなってもすぐに内服をやめると再発することがしばしばあります。医師の指示に従って薬を減らしたり中止してください。

 食事や日常生活について 慢性じんましんでは、原因不明なことが多いため、特別に食べてはいけないものはありません。ただし消化管や自律神経に負担をかけないためにも、暴飲暴食、寝る前の食事、偏食、刺激物やアルコールなどは控えてください。もちろん自分自身で原因として思い当たる食べ物があれば中止してください。またストレス(精神的な疲労)や肉体的な疲労も大きな要因になっています。熱い風呂も控えてください。結局じんましんにかぎらず、アトピー性皮膚炎やにきびであっても、快眠・快食・快便、早寝・早起き、規則正しい生活が第一です。

 トピックス 危険なじんましん これまで特に慢性じんましんについて書きましたが、急性じんましんの中には原因物質に接すると呼吸困難や気分不良になって、さらにショック症状(アナフィラキシーショック)にいたるものがあります。有名なものとしては蜂アレルギーやペニシリンなどの薬剤アレルギーなどがあります。最近注目されているのは(1)ゴム(手袋や避妊具)による接触アレルギー(2)フルーツ(バナナ、桃、栗など)を食べておきるアレルギー(3)小麦や魚介類を食べた後に休む間もなく運動をすると生じるアレルギー(食べただけでは問題なく、運動しただけでも発症しない)などです。決して多いものではありませんが身近な問題なので覚えておいてください。


商工ふくやま2002年8月号掲載

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