謹白 記 ● 日時 : 平成24年10月25日(木) 19:00より
--------------------------------きりとり-------------------------------- 第3回福山市障害福祉講演会(10/25)申込書
毎日のように虐待のニュースが流れます。講演では、現場で見えてきた虐待予防のヒントについてお話ししようと思います。それはきっと、子育て支援にもつながってくるはずです。 このところ、当センターではすべての年齢を通じて「社会性」が相談のテーマになってきています。例えば、不登校。不登校は、端的に言えば、同年齢が集まるところでは緊張が高まって自分が出せない状態です。社会性の育ちが小学校入学に間に合わなかったんですね。 青年達の引きこもりもほぼ同じです。独り立ちの年齢になっているのに、社会に出ていけない。家族とさえすれ違うように、部屋にこもって生活する。社会性が未発達のまま年齢を重ねると、このまま成人になっていきます。 大人の相談で社会性が問題になるのは虐待です。虐待する大人は、どこか社会性が乏しいです。たとえば、我慢できない、すぐ答えをほしがる、じっくり悩むことができない・・。要するに、待てないのです。これは、社会性の未熟さそのものです。 待つことが絶対必要な営みって、いったい何だと思われますか。それは、子育てと農業です。農業は、自然が相手です。植物が育つ早さに付き合わないといけない、草を抜いて、肥料をあげて、待つ。それから子育てとは成長に合わせて子どもの育ちを待つことです。それができないと言って、結婚しない、子どもを作らない。当然、子どもは減るし農業も跡継ぎが育たない。待たせない文化が、待てない人を増やしてるんです。 子育てに役立つコミュニケーション・スキルは『家族が変わる子育てが変わるコミュニケーションのヒント、岡田隆介著 明石書店 2011年』に書きました。もしも気が向いたら読んでみてください。 〜 講師のご紹介 〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――岡田 隆介 先生(児童精神科医) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 児童・青少年精神医学会認定医 医学博士 元広島市児童総合相談センター児童相談所所長 1998年〜広島市子ども療育センター心療部長・広島市知的障害者更生相談所所長 〔 主な著書 〕 ◎『家族が変わる子育てが変わるコミュニケーションのヒント』 明石書店 2011年 ◎『こころの援助レシピ』 金剛出版 2005年 ◎『児童虐待と児童相談所〜介入的ケースワークと心のケア』 金剛出版 2001年 ◎『家族の法則〜親・教師・カウンセラーのための道標50』 金剛出版 1999年 ◎『子どもの心の発達とつまずき part2 』 東京法令出版 1994年 トップページから来られた場合はブラウザの戻るボタンで戻ってください。
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