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13.腕を動かさない

お母さんが知っておきたい子供の病気
外科編

はじめに

  1. おなかが痛い
  2. 嘔吐
  3. 血便
  4. そけいヘルニア・陰嚢水腫
  5. 臍ヘルニア
  6. 包茎
  7. 停留精巣
  8. 睾丸捻転症
  9. 便秘
  10. 白い便
  11. お腹が大きい
  12. 胸のへこみ
  13. 腕を動かさない
  14. やけど
  15. 異物誤嚥
  16. 皮膚に見られる孔(瘻孔)

あとがき

 こどもが腕を動かさないという場合まず考えなければいけないことは、強く打ったとか転んだとかいう既往があるかないかを知らなければなりません。そういうことがあったならやはり骨折を疑って整形外科を受診する必要があります。特に腕が変形しているとかすごく腫れているような場合は急ぐ必要があります。しかし、特に打ったとか転んだということはなく、すこし手を引っ張ったとか腕をひねったといった程度の既往しかないときには「肘内障(ちゅうないしょう)」の可能性が高くなります。これは英語では「pulled elbow」と呼ばれており、幼児期に多く見られる疾患で、肘関節の骨を包んでいる靱帯が緩すぎるために引っ張られたことにより橈骨端(とうこつたん)がすっぽ抜けた状態になっているものです。もちろん骨折ではありませんので局所が腫れたり、皮下出血したりすることはありません。外来にはよく肩が痛そうですとよく間違えられて訴えられますが、実は肘関節のところが痛くて腕を動かさなくなっているのです。これは慣れた人ならば掌を上方に向けるようにして肘を曲げることによって比較的簡単に整復できますが、他の病気の可能性もありますのでやはり病院で見てもらってからの方が安心です。

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