14.やけど

お母さんが知っておきたい子供の病気
外科編

はじめに

  1. おなかが痛い
  2. 嘔吐
  3. 血便
  4. そけいヘルニア・陰嚢水腫
  5. 臍ヘルニア
  6. 包茎
  7. 停留精巣
  8. 睾丸捻転症
  9. 便秘
  10. 白い便
  11. お腹が大きい
  12. 胸のへこみ
  13. 腕を動かさない
  14. やけど
  15. 異物誤嚥
  16. 皮膚に見られる孔(瘻孔)

あとがき

 やけどの重症度は、やけどの範囲、やけどの深さ、やけどの場所(炎などによる気管熱傷は重症)、感染の有無などによって大きく異なってきます。(表5)。以前のような熱湯の風呂に落ちて全身熱傷などの例はその予防意識や風呂蓋など器具が改善されてきて減少してきているようですが、それでも熱傷などによるやけどは少なくありません。中等度以下のやけどの治療の原則は感染のコントロールに尽きると思います。結論的にいえばよほど軽くて範囲の狭いやけどを除いて基本的には病院でみてもらって治療するのがよいと思います。とはいっても病院へ行くまでの間にもしておいた方がよい処置がいくつかあります。まず、ただちに局所を水道水などで30分ほど冷やしてください。小さい子や冬などには身体が冷え切ってしまわないような注意は必要です。冷やすことによって熱が皮膚の深いところに傷害を与えるのを防ぐことができます。それから冷やすことによって痛みを軽くすることができるというメリットがあります。

表5 やけどの重要度

やけどの
程度
深度 外観 予後
1度

2度


3度
表皮

表皮から真皮


真皮全層〜皮下
発赤

水疱


壊死
跡が残らず治る

2度の軽いもの、感染のないものは跡が残らない
2度の深いもの、感染したものは瘢痕がのこる

瘢痕が残る。植皮が必要。


衣服を着ている場合などそれを脱がそうとして水ぶくれの皮を破ってしまうことがありますので、服のまま冷やしてください。水ぶくれ(水疱)が破れますと感染しやすくなりますので原則的には水疱は破らない方が安全です。昔からいわれているような醤油や油、チンク油は決して塗ってはいけませんし、アロエなども冷やす以上の効果はないと思った方がよいと思います。一息ついたらやけどの場所をきれいなガーゼか、タオルなどでくるんでそのまま病院に行き、処置をしてもらってください。
湯たんぽやカイロなどのやけどなどでは比較的低い温度で長時間にわたって熱傷を受けているため、熱傷害が深部に及んでいることがあり、見かけ以上にダメージが強いことがあるので注意が必要です。

一口メモ

おぼえやすいやけどの範囲判断法

手のひら1つが約1%です。(手掌法)
2度10%〜15%になると全身管理が必要です。

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