8.睾丸捻転症

お母さんが知っておきたい子供の病気
外科編

はじめに

  1. おなかが痛い
  2. 嘔吐
  3. 血便
  4. そけいヘルニア・陰嚢水腫
  5. 臍ヘルニア
  6. 包茎
  7. 停留精巣
  8. 睾丸捻転症
  9. 便秘
  10. 白い便
  11. お腹が大きい
  12. 胸のへこみ
  13. 腕を動かさない
  14. やけど
  15. 異物誤嚥
  16. 皮膚に見られる孔(瘻孔)

あとがき

 先ほどの停留精巣は緊急疾患ではありませんが、これは緊急疾患です。停留睾丸の時にも多いとされていますが、そうでないときにも時に起こります。突然片側の陰嚢が腫れ、激しい痛みを来します。時間が経つと陰嚢は皮下出血から紫色になってきます。これは睾丸が捻転を起こし、血行障害を起こしたものです。完全に血行が途絶えると5,6時間で壊死に陥ってしまいます(腐ってしまう)ので、大至急に手術して捻転を解除しなければなりませんが、壊死になった場合には摘出せざるをえないことになります。乳児に多いのですが年長児でも起こることがあります。

 同じような症状を呈する疾患に睾丸炎や副睾丸炎があります。これはウイルスや細菌の感染により睾丸などが腫れるものですが、はっきり診断できれば手術をする必要はありません。超音波検査やアイソトープ検査で区別できることがあります。また睾丸の一部に睾丸垂という突起が見られることがあり、これが捻転を起こしてもやはり陰嚢の腫れや痛みを来しますので注意が必要です。これもふつうは手術は必要ありません。これらの一連の疾患は症状が似ているため急性陰嚢症としてまとめられますが、治療はそれぞれ異なるため時期を失しないように病院にて診察を受ける必要があります。

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