きいき健康メール (2012年3月号)
2012年3月9日発行号
◎花粉症について
インフルエンザの流行が本格化していますが、花粉の飛散も気になる季節で
す。
花粉症はアレルギー性疾患の一つです。花粉が身体の中に入り、くしゃみ・
鼻水・鼻閉、目の痒み等の症状を起こします。今までは20歳以上で発症する
といわれていましたが、最近は低年齢化の傾向にあります。10人に1人以上
の患者さんがいるといわれています。
花粉症の診断で一番大切なのは問診です。いつ、どんな症状が起きたかを確
認します。耳鼻科医は鼻の粘膜の状態を診察します。また、鼻汁好酸球テスト
(鼻水の中の好酸球(白血球の一種)を調べる)、皮膚テスト、誘発テスト、血
液検査を行うこともあります。
「花粉症が治らない」と耳鼻科に来られる方で鼻たけ(ポリープ)や、副鼻
腔炎(蓄膿症)が合併していることもありますので、決して「私は花粉症です
」とお話せず、困っている症状をそのままご説明ください。
医院では、薬剤療法や減感作療法、レーザーなどで鼻粘膜を焼灼(しょうし
ゃく)する治療法があります。セルフケアとしては、花粉を避けることが基本
です。マスク、眼鏡等で花粉を取り込まないようにします。また温熱療法も有
効で、約42度の水蒸気を吸い込むと症状が和らぎます。薬を使えない妊婦さ
んや授乳中の方はぜひ試してみてください。