いきいき健康メール (2012年11月号)
2012年11月9日発行号
◎高血圧について
心臓は心臓の筋肉(心筋)を収縮することにより、全身に血液を送り出してい
ます。この時に血管にかかる圧力のことを血圧といいます。
高血圧とは、全身の血管にかかる圧力が高くなる状態であり、血管に強い負
担が持続的にかかり、弾力性が失われたり、内腔が狭くなったりします。いわ
ゆる動脈硬化とよばれる状態ですが、脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気の
原因とされています。
高血圧症と診断された方は、塩分摂取をひかえ、運動不足を解消することは
もちろん、定期的に自宅でも血圧を測定記録し、受診時には血圧手帳を持参さ
れると治療方針決定のうえで大変有益です。高血圧治療の目標値は、心臓病、
糖尿病、脂質異常症の有無により異なります。かかりつけの先生とよく相談し
ながらしっかりと治療を継続されることが重要です。
●血圧の基準値
・収縮時血圧・・・130mmHg未満
・拡張期血圧・・・ 85mmHg未満
●高血圧の原因は?
塩分のとりすぎ、カロリーや脂肪分のとりすぎ、過度の飲酒、肥満、運動不
足、喫煙、ストレスなど
●血圧の正しい測り方
・測定の時刻をきめましょう。(朝・夕2回測定しましょう)
・腕を心臓と同じ高さで、姿勢を統一しましょう。
・測定する前は10分程度安静にしましょう。(運動・入浴・食事後は高い)
・圧迫帯(カフ)は上腕に、指が1本入る程度に巻きましょう。
血圧は季節によっても変動し、寒い冬は血圧が上がりやすく、高血圧の方に
は特に注意が必要な季節です。
食習慣や生活習慣を見直し、寒い冬を元気に乗り切りましょう。