いきいき健康メール (2013年1月号)
2013年1月10日発行号
◎逆流性食道炎について
胃のなかには強い酸性を示す胃酸があり、通常は胃酸が食道に逆流しないよ
う食道と胃の境目部分の下部食道括約筋によって閉じられています。
しかし、脂肪分や蛋白質の多い食生活・肥満・加齢・ストレス・背中や腰が
曲がっているなどのさまざまな原因により、胃酸が食道に逆流すると食道の粘
膜に炎症を起こします。
このような状態を逆流性食道炎といい、食生活の欧米化や高齢化により年々
増加傾向にあります。
逆流性食道炎の主な症状は、みぞおちから胸の下あたりにかけて熱くなるよ
うに感じる「胸やけ」です。そのほかに胸の痛みやげっぷ、のどの違和感など
の症状があります。
逆流性食道炎のほとんどは薬を飲むことで症状が改善します。ただし、再発
しやすい病気のため、自己の判断で服用を中止せず、かかりつけ医の先生の指
示にしたがって、きちんと服用しましょう。
そして、再発を防ぐためには、食生活や生活習慣の改善も大切です。
脂肪分や刺激物は控え、食べすぎや食後すぐに横になることは避けましょう。
また、背筋を伸ばした姿勢を心がけ、寝るときは頭部を高くしましょう。
薬で改善しない時や大きな食道裂孔ヘルニアを合併している時などは、手術
(腹腔鏡手術)が必要になる場合もありますので専門医に相談して下さい。
胸やけなどの症状は、逆流性食道炎以外の病気でも起きることがあります。
おかしいと思ったらかかりつけの病院を受診しましょう。