いきいき健康メール (2013年4月号)
2013年4月10日発行号
◎マダニに注意を!
4月に入ると、急に暖かくなり、野山や河原などに、レジャーや農作業で、
入る機会が多くなりました。
マダニも、今の季節から秋にかけて、活動期になりますので、刺されないよ
うに注意しましょう。
マダニに刺されると、『日本紅斑熱』や『つつが虫病』になることがありま
す。どちらも、マダニが持っている、「リケッチア」という細菌による感染症
です。発熱・発疹・刺し口が、三大特徴で、治療が遅れると死亡することもあ
ります。『日本紅斑熱』は、昨年、福山市内でも、6例発生しており、福山市
近郊で、近年、増加しています。
マダニに刺されると、『重症熱性血小板減少症候群』という病気に感染する
ことも、最近、わかってきました。これは、マダニの保有するウイルスによる
感染症です。咬まれてから、6~14日の潜伏期間の後、発熱、嘔気・嘔吐・腹
痛・下痢・下血などの消化器症状を呈し、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節
腫脹、出血症状などを伴うこともあります。致死率は10~30%程度といわれて
おり、広島県でも、昨年、患者さんが一人亡くなっていたことがわかり、大き
な話題になりました。
野山や畑、草むらなどに入るときは、次のことを心がけましょう。
「長そで、長ズボンなど肌はなるべく出さない服装にする。」
「足下や袖口など肌が出る部分には防虫スプレーを噴霧する。」
「地面に直接寝転んだり、腰をおろしたりしないよう、敷物を使用する。」
「帰宅後は服をよくはたき、入浴して身体を洗いながらダニ類がついていない
かをチェックし、新しい服に着替える。」