いきいき健康メール (2014年8月号)
2014年8月8日発行号
◎アイタタタ!『帯状疱疹(たいじょうほうしん)』
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水ぼうそうの原因ウイルスと同じ水痘
(すいとう)ウイルスによって起こる病気です。子供の頃に水ぼうそうにかか
った人は、治った後もウイルスが体の中に何十年も潜伏し続け、免疫力が低下
したときに復活し帯状疱疹となって現れることがあるのです。
このウイルスが皮ふと神経を攻撃するのでピリピリと刺すような痛みが起こ
り、次に赤い発疹ができて水ぶくれとなって帯状に広がります。症状が現れる
のは体の左右どちらか片側だけで、一度に2ヵ所以上の場所に現れることはほ
とんどありません。
免疫力が低下する原因には、疲れや大きなストレス、病気、免疫抑制薬の使
用、高齢化などがあります。免疫力が落ちてくる50歳以降に発症することが多
いのですが、最近はストレスの増加によって20?30歳台の患者さんも少なくあ
りません。
ウイルスの攻撃によって神経に傷が残ると、皮膚の症状が消えても痛みだけ
が残ることがあります。顔や頭に出たときには、目に感染したり顔面神経の麻
痺を起す心配もあります。症状が出たときには、我慢せずできるだけ早く皮ふ
科を受診して、適切な治療を受けてください。
また、帯状疱疹の原因は水ぼうそうのウイルスなので、これまで水ぼうそう
にかかったことのない人には感染する可能性があります。(感染した人には水
ぼうそうの症状があらわれます。)まだ水ぼうそうにかかっていないお子さん
や妊婦さんにはなるべく接触を控えましょう。
夏は帯状疱疹がでやすいと言われています。夏季休暇がもう始まっている人
もいるかもしれませんが、遊び疲れてしまわないよう、シッカリと休養と栄養
をとって元気に夏を乗り切りましょう!