いきいき健康メール (2014年1月号)
2014年1月10日発行号
◎ヒートショックに注意しましょう
ヒートショックとは、急激な温度変化が身体に及ぼす影響のことです。
寒い季節は、リビングや寝室の温度と脱衣所や浴室、トイレの温度の差が大
きくなります。温度差の大きいところへ移動すると、体は体温を一定に保とう
とするので血圧が急に上ったり下がったり、脈拍が早くなったりします。この
ような血圧や脈拍の変動を「ヒートショック」といい、心臓や血管に大きな負
担をかけてしまい、心筋梗塞や脳血管障害などにつながりかねません。
東京都健康長寿医療センターによると、年間で約1万7000人もの方が入浴中
に死亡しており、そのうち約1万4000人が高齢者と考えられています。
原因の多くはヒートショックが関連しているとみられ、高齢者が家庭内で死
亡する原因の4分の1を占めているとみられます。
入浴中の死亡者数は12月?2月が特に多く、寒い脱衣所から熱いお湯が入っ
た浴槽に入ることで血圧が急激に変動し、失神したり、心筋梗塞や脳血管障害
が起こりやすくなります。
65歳以上の方や高血圧・糖尿病・動脈硬化の持病がある方はヒートショック
の影響を受けやすいといわれていますので入浴する際は注意が必要です。
温度差を小さくする工夫をしてヒートショックを予防しましょう。
○入浴前に、脱衣所を暖房機器で暖める。
○浴槽にお湯をためるときにシャワーを使用する。
○入浴前に、浴槽のふたを開けておき、床にスノコやマットを敷いておく。
○お湯の温度は38?40度くらいのぬるめにし、長湯を避ける。
○高齢者の方やヒートショックの影響を受けやすい方は一番風呂を避ける。
○飲酒後の入浴は控える。