いきいき健康メール (2014年3月号)
2014年3月10日発行号
◎乳がん検診を受けましょう
現在、日本人女性の15人に1人が乳がんにかかるといわれており、日本人女
性のがんの罹患率で最も高いのが乳がんです。
乳がんにかかる女性は年々増加しており、今では年間約5万人の女性が乳が
んにかかり、約1万3000人の方が亡くなっています。乳がんの年間死亡者数は
50年間で約7倍にもなっています。
原因としては、食生活の欧米化により肉類や乳製品など脂肪分の多い食事が
多くなったことが考えられます。また、乳がんを発症した血縁者の方がいらっ
しゃる場合は発症リスクが2倍以上高くなるといわれています。その他、アル
コールの摂取、肥満(特に閉経後)も乳がんの発症リスクを高めるものとして
知られていますので規則正しい食生活と生活習慣を心がけましょう。
乳がんは、発見が早いほど治癒率が高い病気です。そのためには定期的な自
己検診と乳がん検診がとても大切です。
鏡の前で乳房の形を確認したり、しこりや出血がないかを触って確認したり
することを習慣づけることで、異常に早く気づくことができます。もし、異常
に気づいたら、検診ではなく、早く専門の医師を受診するようにしましょう。
平成24年度の福山市の乳がん検診の受診率は18.5%で、広島県内では呉市、
府中市に次いで低い数値です。
胃がんや大腸がんは高齢になるほど罹患率が高くなりますが、乳がんは20代
から罹患率が上昇し、40代?50代でピークを迎えます。そして、35歳?64歳で
は女性の死亡原因の第1位が乳がんとなっています。
30代後半?60代は仕事や家庭のことで忙しい時期ですが、自分のためだけで
なく、大切な家族や周りの人たちのためにも定期的に乳がん検診を受けましょ
う。