いきいき健康メール (2014年4月号)
2014年4月10日発行号
◎診療にまつわるお金の話
4月から消費税が5%から8%に変わりました。では、病院で支払う料金も
3%増えたのでしょうか?
今回はいつもと趣向を変えて、診療にまつわるお金の話しをしたいと思いま
す。
病院にかかる金額は医療機関ごとに決めるものではなく、厚生労働省によっ
て細かく定められています。今年は診療報酬の見直し(改定)があり、医療費に
ついては全体で0.1%だけ増加したのでした。
医療費の計算には色々な決まりがあり、そして独特です。
例えば、病院でもらう領収書(明細書)には「□□料/△点」という項目が沢
山並んでいるものがあります。「これは何の得点なの?」と疑問に思われた方
もいらっしゃるかもしれませんね。実は、医療費は点数で表し、1点=10円
で計算するという決まりがあるのです。
領収書の見方を例に、もう少し詳しくお話ししてみましょう。
領収書に記してある医療費の計算は「基本の診療料」+「その他の診療料」
という形になっています。
「基本の診療料」は、体温や血圧を測って医師の診察を受けた、または入院
した時にかかる基本的な料金になります。
初診料(初めての受診)・再診料(二回目以降の受診)・入院料のいずれかがか
かります。病院の診療時間外や休日に受診するとこの料金に加算されます。
「その他の診療料」は基本以外の診療の料金で、診療の内容によって変わり
ます。
例えば、検査料(血液検査や尿検査など)・画像診断料(CTやMRIなど)・投薬
料(お薬代または処方せんなど)・注射料(注射や点滴など)・処置料(ギブスや
包帯交換など)・リハビリ料など、患者さんの受診の状況によってかかる項目
は様々です。
それらの合計が診療にかかった金額ということになりますが、実際に窓口で
支払う金額は領収書に「負担額」または「自費」と記してある部分で、先ほど
の合計金額とは違います。医療保険に加入している場合、一般の方が支払う金
額は合計金額の3割となるからです。残りの7割は医療保険でまかなわれてい
ます。
さてさて、沢山ある決まりごとの一部をザっとお伝えしてきましたが、何だ
かよく分からなかった領収書が少し見やすくなってきましたでしょうか?
今回は病院でかかるお金の話しをしましたが、できればお金は楽しいことに
使いたいものですね。末永く健康に過ごせたなら人生にかかる医療費は少なく
なります。いきいき健康メールはみなさまの健康づくりを応援します!