いきいき健康メール (2014年5月号)
2014年5月9日発行号
◎素足の季節がくる前に...!水虫のお話し
気温が上がって花や動物達が元気に活動し始める頃になると何だかワクワク
してしまいますが、困ったものが活発になってくるのもこの時期です。痒かっ
たりヒビ割れたりジュクジュクしたり...。今号は多くの人を悩ませる「水虫」
についてお話しいたします。
水虫の正体は白癬菌というカビの一種です。かかった人からはがれ落ちた皮
を踏んだりして皮ふに菌が付着し、その後傷から菌が入り込むことによって感
染します。白癬菌は皮ふならどこにでも感染する可能性があり、手足につけば
「水虫」、その他の部位につくと「タムシ」と呼ばれます。
白癬菌はカビなので高温多湿の環境で活発になります。水虫=足の病気とい
うイメージがあるのは、一日中靴を履きムレた環境になる足で特に菌が繁殖し
やすいためです。
しかし、菌の付着から短時間で洗い流してしまえば多くは感染を免れること
ができます。感染しないために、普段から足の風通しを良くすること、足の指
の間までコマメに洗ってよく乾かすこと、スリッパやタオルなどは共用にせず
、バスマットはよく乾かして使うように心がけましょう。
水虫の症状は様々で、皮がむげたり、水ぶくれができて痒くなるもの、また
乾燥してヒビ割れるものもあります。爪が感染すると厚くなって変形したり脆
くなります。また、水虫の繁殖は皮ふの新陳代謝よりも早いので多くは自然に
治ることはありません。
でも、焦らなくても大丈夫です。水虫はキチンと治療すれば治すことができ
るのです。
まずは皮ふ科を受診しましょう。似たような症状の違う病気にかかっている
可能性もあるので、自己判断で治療するのは悪化の恐れがあり危険です。水虫
のプロ(お医者さん)に本当に水虫かどうかを診断してもらいましょう。
診断の後、塗り薬で身体の外側から菌を殺します。治療のコツは塗り薬を患
部よりちょっと広めに塗ること、そして毎日欠かさずに頑張ることです。
また爪の水虫の場合は塗り薬だけでは治りにくく、飲み薬も併用すると身体
の中側にも薬がはいり、新しく根元から生えてくる爪の水虫菌を殺すことで爪
も治っていきます。
ある程度期間が経って表面は治ったように見えても菌は皮ふの奥に残ってい
てまた出てきますので、お医者さんが決めた治療の期間を守ってくださいね。
ボロボロとれる皮は気になりますが、無理にはがさない方が良いです。はが
したところが傷となって新たに感染しやすくなってしまうからです。また、予
防と同じく、皮ふを清潔で風通しが良いように保ち、5本指ソックスなどを使
って皮ふ同士が密着しないように努めましょう。
水虫を駆逐するためにはとにかく根気が必要です。
「面倒くさいし、どうせ治らないし...」なんて言わずにバッチリ退治して、
これからやってくる夏を素足で思いっきりエンジョイしちゃいましょう!