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【感染症情報】まだまだ油断できません。秋の食中毒

いきいき健康メール (2015年9月号)
2015年9月10日発行号
◎まだまだ油断できません。秋の食中毒  みなさんは、食中毒といえば梅雨時期から8月までと思っていませんか?  平成26年の厚生労働省の統計では、細菌性食中毒が多いベスト3は、5月127 1件、6月815件、7月1822件、と晩春から夏ですね。では秋はというと、9月581 件、10月568件と、決して少なくありません。原因菌はカンピロバクター、黄 色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌(O157など)、サルモネラ菌などですが、特 にカンピロバクターによる食中毒は1年中で9月が最も多いのです。  夏の暑い時期は巷で話題のO157、サルモネラ菌が牛肉、豚肉を食することで 発症していることが多いので十分気をつけていらっしゃると思います。秋の食 中毒で多いカンピロバクターは、牛肉や豚肉より生の鶏肉への汚染がきわめて 高いことが特徴です。100個程度のわずかな菌量でも食中毒を起こします。調 理前の鶏肉に触った手で他の食材に触れるとたちまち汚染してしまうので、鶏 肉の調理でも慎重にいたしましょう。  カンピロバクター食中毒の予防法ですが、肉を75度以上で褐色になるまで加 熱することが重要です。生の鶏肉に使用した調理器具(包丁、まな板、容器な ど)を熱湯で消毒、鶏肉に触れた手指は石鹸で1分以上もみ洗いしましょう。  9月は連休もありいろいろな食材も楽しみな季節ですが、食中毒に注意して 食欲の秋を満喫してくださいね。