いきいき健康メール (2015年11月号)
2015年11月10日発行号
◎『世界糖尿病デー』ご存じですか?
11月14日は「世界糖尿病デー」です。"Unite for Diabetes"(糖尿病との闘
いのため団結せよ)というキャッチフレーズとともに、国連を中心に世界中で
糖尿病抑制に向けたキャンペーンを実施しています。キャンペーンには、青い
丸をモチーフにした「ブルーサークル」マークが用いられますが、これは国連
やどこまでも続く空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」をデザインしたも
のなのだそうです。
福山市でも、11月8日から14日の間、芦田川大橋のブルーライトアップが行
われています。
さて、世界が注目する「糖尿病」とはどんな病気なのでしょう。
私たちが食事をとると、体内で炭水化物が消化されてブドウ糖となり、血液
から全身の細胞に取り込まれて活動に必要なエネルギーになります。この時、
インスリンというホルモンが細胞へエネルギーを取り込む仕事をしているので
すが、このインスリンが足りない、あるいは肥満などによってインスリンが作
用しづらくなると、細胞にエネルギーが届かない状態になります。そして、取
り込まれなかったブドウ糖は血液中に流れて、常に血糖値が高い状態となりま
す。正常な状態ならば、ブドウ糖は運動などでエネルギーとして使われて血糖
値は一定に保たれていきますが、細胞に取り込まれずに異常な高血糖状態が続
くと糖尿病と診断されます。
ひどくなると、尿が多くなる・やたらとのどが渇く・お腹がすく・体重が減
る・疲れやすい・手足のこむらがえり(足がつる)などの全身症状から、網膜
症・腎臓病・神経障害・脳梗塞・心筋梗塞などの命にかかわる合併症を起こす
危険性もあります。
今では国民の4人に1人が糖尿病かその予備群であると言われており、とて
も身近な病気となっています。しかし、初期状態では自覚症状がないことが多
く、ご自分で気が付くのは難しいかもしれません。また、発病には遺伝的な原
因も関係しており、糖尿病になりやすい体質の方もおられます。糖尿病かどう
かは健康診断の血液検査で分かります。毎年の健康診断は必ず受けるようにし
てください。
これから年末に向けて飲み会が増える時期でありますが、芦田川大橋の青い
光は「糖尿病になるリスクを思い出して!」と訴えています。どうか飲み過ぎ
・食べ過ぎにならないよう宴会を楽しんでくださいね。