いきいき健康メール (2016年1月号)
2016年1月8日発行号
◎『ジェネリック医薬品』のすすめ
昨今、テレビなどで「ジェネリック医薬品」という言葉を聞く機会がありま
す。読者のみなさんも、薬剤師さんから「このお薬はジェネリックです」と説
明されたことがあるのではないでしょうか?こちらは決してあやしげなお薬で
はありません。
医療機関で処方されるお薬には、新薬とジェネリック医薬品があります。新
薬は新しい有効成分や使い方の特許を取得して発売されるお薬です。それに対
してジェネリック医薬品は、新薬の特許期間などが過ぎた後に、効き目や安全
性が新薬と同じであることを条件に、国から承認されて発売されているお薬と
なります。特許や開発にかかる莫大な費用がない分、ジェネリック医薬品は安
価になります。
お値段が安いと品質が悪いのでは?と考えてしまいがちですが、それは誤解
です。新薬と同じようにジェネリック医薬品も法律に定められた厳しい基準の
もとで製造・管理されています。
もしかしたら「ジェネリックに変えてから調子が悪くなった」などという噂
を聞くことがあるかもしれませんが、ジェネリックに対して不安や不信感を抱
えたままで服用することによって精神的な原因で調子を崩している場合などが
あるようです。何事にも正しい知識を得ておくことが大切ですね。
お薬代が安くなることにより、個人の負担だけではなく国が負担している医
療費も軽減されます。厚生労働省では、2016年度からジェネリック医薬品の価
格を更に下げるよう検討に入っており、国もジェネリック医薬品を積極的に利
用していくよう進めています。
すべてのお薬にジェネリック医薬品があるわけではありませんが、処方をジ
ェネリック医薬品に変えられるかどうか、お医者さんや薬剤師さんに相談をし
てみてはいかがでしょうか。
ジェネリック医薬品を希望する意志を伝えられるよう自治体や製薬会社がカ
ードやシールを制作していることがあります。福山市では新しい保険証と共に
「ジェネリック医薬品お願いカード」が送付されています。言い出しづらい場
合は、こういったカードを活用してみてくださいね。