いきいき健康メール (2018年4月号)
2018年4月10日発行号
◎溶連菌感染症にご注意を
溶連菌感染症は一年中みられますが、毎年、春の新学期がはじまったあたりか
ら増加します。
子供に多くみられる、のどや皮膚などの感染症で、咳やくしゃみの飛沫や、唾
液・鼻水の付着した手や物への接触により伝染するので、流行時にはマスク、
手洗い、うがいなどで感染を予防することが重要です。
症状は、熱、のどの痛み、イチゴ舌(舌が苺状に赤く腫れる)や皮膚の病変(
溶連菌の出す毒素による鮮紅色の発疹や、皮膚への感染による水疱や膿疱)な
どで、医療機関を受診して、処方された抗生剤をきちんと決められた日数飲め
ば速やかに治癒することが多いのですが、そうでないと、ときに急性糸球体腎
炎やリウマチ熱(心臓弁膜に障害を起こす病気)などの合併症につながること
もあるので要注意です。
また、急性糸球体腎炎は、児童ではほとんど完治しますが大人では30~40%は
慢性化します。
さらに、重篤な合併症の劇症型連鎖球菌感染症は近年増加傾向で死亡率は約
30%、特に30歳以上の大人に多く、マスコミで「人食いバクテリア」として紹
介されています。溶連菌感染をありふれた子供の病気だと軽く考えないで十分
に注意しましょう。