いきいき健康メール (2018年7月号)
2018年7月10日発行号
◎肩関節周囲炎(五十肩)
古くは戦国時代や江戸時代から「五十肩」という記載が登場します。
現在、人口の2~5%に見られ、40~60歳と働き盛りの年齢の方が大部分を占め
ておりますが、男女差に関して優位さはなく、肩をあまり使わない方がなりや
すいとされています。
1年ぐらいで症状が緩和して自然治癒することがありますが、長期間の肩関節
痛のため、運動制限をきたし、周囲組織と癒着して関節拘縮をきたすことが多
く、早めの肩関節痛を軽減することが大切です。
原因としては、肩関節周囲組織の老化、血流障害等です。
症状は、運動痛、夜間痛、挙上障害(自力で腕が上がらない)、インピジメント
徴候(腕を上下すると水平あたりで引っかかる)があります。また、以下の3つ
の病期に分けられ、その間の治療方法についても異なっています。
【1】炎症期 :症状があらわれ悪化する時期。
この時期の主な症状は激しい痛みです。
治療方法:安静かつ、薬物(内服・注射・外用)
【2】拘縮期 :激しい痛みはなくなり運動制限が主な症状となる時期。
この時は運動時に痛みがみられます。
治療方法:温熱、運動療法、薬物(内服・注射・外用)
【3】回復期 :運動制限は改善し運動時の痛みも無くなる時期。
治療方法:温熱、運動療法、薬物(内服・注射・外用)