いきいき健康メール (2018年12月号)
2018年12月10日発行号
◎咳や痰が続くときは「結核」の可能性も
風邪をひく人が多くなる季節ですが、風邪と間違えやすい病気の一つに「結核
(けっかく)」があります。
とくに咳や痰がいつまでも続く場合には要注意。風邪薬などで一時的に症状が
軽くなっても、また咳や痰をくり返す場合には、結核を疑ってみましょう。
結核は、60年前までは日本人の死亡原因の第1位だった病気です。多くの人た
ちが結核で命を奪われ、「不治の病」と恐れられました。
その後、抗結核薬の開発と、食生活や衛生状態の向上によって結核は急速に減
少し、日本では消滅したとさえ思われていました。ところが実際には結核は残
り続け、1990年代半ばには増加に転じ、現在は横ばい状態とはいえ年間約2万
5000人もが発症し、2000人以上が亡くなっています。
現在、患者の約65%は60歳以上の高齢層ですが、20~59歳の働き盛りの年代も
約35%を占め、けっして少なくありません。結核は、咳やくしゃみによって空
気感染で広がる病気です。安易に考えず、まず結核についてきちんと知ってお
きましょう。
※あなたもできる結核対策
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【1】1年に1回、定期健診として "胸部X線検査"を受ける。
【2】日々の"健康管理"と"体調不良時の受診"を徹底する。
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文責:福山市医師会 感染症対策委員 岡本 毅