いきいき健康メール (2018年12月号)
2018年12月10日発行号
◎スマホ老眼
最近、スマートフォン(スマホ)などの携帯情報端末機を長時間使用している
と「手元が見にくい」「小さな文字の読み書きがしづらい」「夕方に物が見に
くくなる」「肩がこる」といった、老眼のような症状に悩む人が増加していま
す。
これは「スマホ老眼」と呼ばれる症状です。
老眼と同じように眼のピント調節がスムーズにできないことによりおこります。
物を見る時、私たちは自動でピントを合わせていますが、ピント調節にはカメ
ラのレンズの働きをする水晶体とそのまわりにある毛様体筋が関与しています。
毛様体筋を緊張させたり緩めたりすることで、水晶体の厚みを変化させてピン
トを調節しています。老眼は加齢に伴い水晶体が硬くなり、さらに毛様体筋が
衰えてピント調節機能が低下しますが、スマホ老眼は至近距離でスマートフォ
ンなどを見続けることにより毛様体筋が凝り固まり、ピント調節が上手くでき
ない状態で、眼に負担がかかり眼精疲労の原因にもなります。
スマホ老眼にならないため、また改善策としてまず眼を酷使しないことが基本
ですが特に以下の様なことが大切です。
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【1】スマートフォンやパソコンでの作業では1時間続けたら10-15分休憩し遠くを眺める。
【2】スマートフォンなどの利用時、眼との距離を40cm以上離す。
【3】疲れを感じたら眼の周りを温める。(血行改善し、毛様体筋の緊張を和らげる)
【4】意識的に瞬きをし、目薬を使用する。(眼の乾燥を防ぐ)
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文責:福山市医師会 広報委員 桑田秀範