いきいき健康メール (2019年4月号)
2019年4月10日発行号
◎5月病について
五月病とは、医学的な病名ではなく、5月の連休後に憂鬱になる・なんとなく
体調が悪い・会社に行きたくないなどの軽いうつ的な気分に見舞われる症状の
ことをいいます。
以前は若い新入社員や新社会人に多く見られていましたが、現在は転勤や転職
、部署異動など新しい環境に変わる中高年の人にも増加しています。
主な原因はストレスや疲労で、症状としては、疲れやすい・頭痛がする・眠れ
ない・仕事や家事などが以前のようにテキパキこなせないなどの身体的なもの
から、やる気がおきない・気分が落ち込む・何も興味がわかない・不安や焦り
がひどくなるなど、精神的なものまでさまざまです。
これらの症状が長引くとうつ病にまで進行することがあるため、思い当たる症
状があるときは早めに心療内科や精神科を受診することが大切です。
ストレスが多い現代では、だれでも五月病になる可能性がありますが、次のよ
うな方は特に注意が必要です。
◎この春に就職・異動・転勤・転職した、職場の雰囲気や人間関係などが変わ
った
◎生活リズムが乱れていた、冬から春にかけて繁忙期で長時間残業を行ってい
た
方などです
自分は症状が出ていない場合も、周囲には五月病になっている人がいるかもし
れません。「ゴールデンウィーク後に様子がおかしい」と感じたら声をかけ、
みんなで五月病やうつ病を予防していきましょう。
文責:福山市医師会 広報委員 宅和直樹