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【トピック】5月病と6月病

【いきいき健康メール】(2019年6月号)
2019年6月10日発行号
◎5月病と6月病 5月から新しい年号「令和」となりました。皆さんゴールデンウィークの10連休はいかがお過ごしでしたか? お休みだった方もいれば、お仕事で普段より忙しかった方もいらっしゃったかもしれません。 連休の疲れはたまっていませんか? 5月、6月になると例年「職場のうつ・学校のうつ」の相談が増えてきます。 いわゆる「5月病」と「6月病」は、メディアが生み出した造語で正式な病名ではありませんが、確かに時期的な傾向はあるように思います。 進学・就職・転職・異動などの環境変化に適応できない状態のことを指すのが一般的で、医学的には「適応障害」がそれに近い病名でしょうか。 原因は様々で、生活習慣の変化、環境変化に伴う緊張、不安、不眠、種々のストレスが挙げられます。 ではどうやって改善したらよいでしょうか? 解決方法としては、まずはストレス耐性を高め、ストレス発散の方法を充実させることが大事です。 あわせて運動や栄養補給、良質な睡眠を取ることをおすすめしています。多くの方は休養と睡眠で改善が認められます。 しかし一方で2週間以上、興味や喜びが感じられない、涙がひとりでに出てしまう、食事の味がしない等の症状が出ている場合は危険なサインです。 精神科・心療内科の専門医受診をおすすめしています。 軽度の適応障害は自分で気が付くことが出来ますが、重症化するとうつ病や引きこもりに発展することがあるので、他の身体疾患同様に早期発見、早期治療が賢明です。 みなさん、ストレス耐性の向上と発散のために、趣味や運動に取り組んでみませんか? 文責:福山市医師会 広報委員 大林芳明