【いきいき健康メール】(2019年9月号)
2019年9月10日発行号
◎蜂に刺されたら
夏から秋にかけて、蜂刺されの多い時期と言われます。もしご自身が蜂に刺されたら、また、周囲の人が蜂に刺されたらどうされますか?
刺された部位の痛み、腫れ、周囲の発赤などが出るのは、蜂以外の虫に刺された時と同様です。
ただ痛みが強いことが多いので、症状によっては医療機関を受診されるのがよいと思います。
外用薬や内服薬を使用することで数日のうちに症状が軽くなることがほとんどです。
一方で、毎年全国で10名以上の方が蜂に刺されて亡くなっています。
健康な人が数時間のうちに亡くなるのは非常に怖いことです。
命に係わるのは、刺された方が蜂の毒に対するアレルギーがあるかどうかが問題と言われます。
短時間の間に全身性のアレルギー反応が起こることをアナフィラキシーと呼び、重症度はさまざまですが、全身の発赤、かゆみ、腹痛、呼吸困難、血圧の低下、意識状態の悪化などが起こります。
蜂に刺された時には、刺された部位の局所の症状と、刺された部位とは別の全身症状に分けて考える必要があります。
蜂に刺された部位以外の症状が出ていれば、速やかに医療機関を受診されることをお勧めします。
重症と判断した場合には救急車を呼んでください。
文責:福山市医師会 広報委員 阿嶋猛嘉