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【感染症情報】エイズの新しい常識、知っていますか?-HIVはうつりません、HIVでは死にません-

【いきいき健康メール】(2019年12月号)
2019年12月10日発行号
◎エイズの新しい常識、知っていますか? -HIVはうつりません、HIVでは死にません- 12月1日は「世界エイズデー」です。 今、エイズの新しい常識として、(1)「いまHIVでは死にません」、(2)「いまHIVはうつりません」がキャッチコピーとして掲げられています。 アメリカCDC(疾病管理予防センター)は、「U=U」というフレーズを、HIV感染(伝播)について社会的な認識の変化を促すキャンペーンとして用いています。 これは、効果的な抗HIV治療を受けて血液中のHIV量が検出限界値未満(Undetectable)のレベルに6ヵ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によって他の人にHIVが感染することは絶対ない(Untransmittable)ということを意味するフレーズです。 近年、国際的な研究によってこれを支持する多くの科学的知見が集積され、世界的なムーブメントとなっています。 すなわち、検査でHIVに感染したことがわかっても、治療につながれば、死ぬことはないし、治療を6ヵ月以上続ければ、HIVのウィルス量は検出限界値未満となり、性行為で大切なパートナーが感染することはなくなります。 もし感染しているなら、早期発見し、早期治療開始することのメリットは絶大です。 ツイッターなどで、「U=U」で検索してみてください。世界中の取り組みを見ることができます。 ただし、HIVはうつらないけど、他の性感染症(梅毒、淋菌、クラミジアなど)の感染は防げないので、コンドームはいつも使う方がよいことは言うまでもありません。 文責:福山市医師会 感染症対策委員 坂田達朗