Home > メールマガジン > いきいき健康メール > 【トピック】そろそろスギ花粉症が気になる季節です

【トピック】そろそろスギ花粉症が気になる季節です

【いきいき健康メール】(2021年1月号)
2021年1月8日発行号
◎そろそろスギ花粉症が気になる季節です スギ花粉の飛散が始まるのは例年ならば2月の初旬くらいです。 よって、スギ花粉症の方にとって憂鬱な季節が、もうすぐやって来ることとなります。 スギ花粉症の主症状は、くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉、眼の痒みです。 個人差がありますが、これらの症状が毎日、一日中続きますと、辛くて憂鬱です。 ただ、これらの症状を軽く抑える方法があります。 それは、スギ花粉の本格的に飛散が始まる2週間くらい前から、眠気が無いとされている抗ヒスタミン剤を内服する方法と、点鼻用ステロイド剤を吸入する方法です。毎年、症状が酷い場合には、内服と吸入を併用することも可能です。 これを耳鼻咽喉科では初期治療と呼び、推奨しています。 その理由は、スギ花粉が飛散して、鼻や眼の症状が出てから対処すると、薬剤の効果が少ないことが多いためです。一方、1月中旬くらいから初期治療を開始しますと、スギ花粉の本格的な飛散が始まっても、鼻や眼の症状が軽い場合が多いことが臨床的に知られているからです。 ただ、抗ヒスタミン剤の中には、自動車運転注意や禁止の条件が付帯しているものもありますので、初期治療を開始される場合は、かかりつけ医や、耳鼻咽喉科専門医、アレルギー科専門医に相談されることをお勧めします。 文責:福山市医師会 広報委員 佐藤 孝至