【いきいき健康メール】(2021年5月号)
2021年5月10日発行号
◎脱水症状による自律神経の不調に注意して!
初夏になり、暖かい過ごしやすい日々もあれば、汗だくなになる蒸し暑い日も増えてまいりました。
これからは、真夏前の梅雨のシーズンへ入っていきます。
梅雨のシーズンは、蒸し暑く、まだ暑さに慣れてない身体のまま、そのうえ湿度も高いために上手に汗をかくことが出来ず、体内に熱がこもり、熱中症も増えていく時期です。
とくに小さなお子さんや、お年寄りは、体内の水分が減って、また体内の熱の発散が出来ないと熱中症(高温、多湿に注意、対策として部屋は除湿や換気して)にかかりやすくなります。
熱中症に至らないとしても、適切な体内の熱の発散や定期的な小まめな水分補給がなされないと脱水症を引き起こし、貧血のようにめまい、ふらつきなどの自律神経症状がみられ、転倒の原因になり、
ひどい場合だと脳機能も低下して、幻視などの幻覚症状、もの忘れ(脱水症の起因のもの忘れは治療しても治らないケースもあり注意)の原因となります。
とくに子どもやお年寄りの場合、喉の渇きや体内の熱のこもりに自覚がなく、脱水症状に気が付かず、重篤化が懸念されます。
新型コロナ禍で外出しづらいご時世であり、これからの季節は、部屋に熱や湿気がこもらないように、しっかりとした換気、エアコンの除湿モードを利用して快適な空間づくり、時間を決めてこまめな水分補給も必要になります。
最近では、スーパーマーケットやコンビニエンスストアでも、いろいろなメーカーから体液に近い「経口補水液」が販売されています。
経口補水液は、飲むことによって医療機関で受ける点滴に近づけた飲料水です。
上手に、経口補水液を利用してみてはいかがでしょうか?
初夏~真夏にかけて脱水症、熱中症が増えていきます。
屋外で作業や外出する場合は、小まめな水分補給、体温を下げるために適度なクーリングも不可欠です。
地球温暖化、新型コロナ禍で体調管理はたいへんですが、ときどき体力回復のため休憩をとりながら水分補給に努め、ご自身の身体をいたわってあげてください。
文責:福山市医師会 広報委員 末丸秀二