【いきいき健康メール】(2021年10月号)
2021年10月8日発行号
◎帯状疱疹のワクチンについて
新型コロナのワクチン接種が進んでいますが、帯状疱疹にもワクチンがあるのをご存じでしょうか。
帯状疱疹は神経に沿って帯状に広がる強い痛みと水ぶくれを伴う赤い発疹が特徴の病気です。
50歳を境に発症率が上昇し、高齢者ではめずらしい病気ではありません。
帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる痛みが長く残ることもあり、また帯状疱疹が顔面に発症すると、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすこともあります。
帯状疱疹を発症した時には早めに治療を開始することが重要です。
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)のウイルスが原因です。
水痘のウイルスに感染し、水痘を発症し治った後も、ウイルスが神経に潜伏したままで残っています。
体の抵抗力が低下すると、潜伏していたウイルスが再度活性化して、帯状疱疹を発症します。
加齢、疲労、ストレスなどが発症のきっかけとなり、がんや糖尿病などの免疫力を低下される病気も発症のきっかけとなることがあります。
帯状疱疹のワクチンには2種類あり、50歳以上の方の帯状疱疹予防目的で認可されています。
いずれも帯状疱疹の発症率を低下させる効果が確認されています。様々な理由で接種ができない場合もありますが、帯状疱疹に関して気になる方は、かかりつけの医療機関に相談してみてください。
文責:福山市医師会 感染症対策委員 大多和 泰幸