【トピック】冬場の水分の摂りすぎに注意

【いきいき健康メール】（2021年11月号）
2021年11月10日発行号
◎冬場の水分の摂りすぎに注意

先日来、気温が急に低下してきました。
夏場は「脱水予防のために水分をよく摂って」
と言われた人も少なくないと思いますが、今はどのくらい飲まれていますか？

一昔前は「寝る前にコップ1杯の水を飲むと脳梗塞の予防になる」
と言われていましたが、今はこれは根拠がないことが証明されています。

それどころか、寝る前に水を飲むと
・夜間のトイレの回数が増える
・頻回のトイレで睡眠不足になる
・夜薄暗い中トイレに行くと転倒しやすい（特に睡眠薬を飲んでいる場合）
・転倒により高齢者では骨折が増える
という弊害があり、最近ではむしろ避けるべきとされています。

寝る前に限らず日中に飲んだ水分も、加齢に伴う腎機能の低下のため、
昼間に尿として出し切れず、夜トイレに行きたくなる場合もあります。

1日に摂る水分量は、食事以外から1～1.5リットルが適量とされています。
冬場は汗として皮膚から蒸発する水分量が減りますので、どうしても尿量が増えがちです。
夜トイレが近い方は、一度ご自分の水分摂取量をチェックしてみてください。

文責：福山市医師会　広報委員　濱本 博美