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【トピック】今年は、スギ花粉症の方、特に注意が必要です。

【いきいき健康メール】(2022年2月号)
2022年2月10日発行号
◎今年は、スギ花粉症の方、特に注意が必要です。 今年の広島県におけるスギ花粉の飛散開始は2月15日頃と予想されています。 スギ花粉症の主症状は、水様性鼻汁、鼻閉、くしゃみ、眼の痒みです。 日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会からの情報提供によりますと、新型コロナウイルス・オミクロン株・感染症の初期症状のうち、約70%に水様性鼻汁が認められ、約60%に、くしゃみが認められるため、スギ花粉症の症状と区別がつきにくく、例年、スギ花粉症で悩まされている方は、今年は特に早期に「初期治療」を開始することが、極めて大切とされています。 即ち、スギ花粉の本格的に飛散が始まる前から、眠気が無いとされている抗ヒスタミン剤を内服する方法で、これを耳鼻咽喉科では「初期治療」と呼び、推奨しています。 ただ、1日中、鼻づまりが酷く、鼻をかむ回数が11回以上、くしゃみ発作が11回以上ある方は、重症スギ花粉症である可能性が高く、「初期治療」の効果が少ないとされるケースです。 然しながら、近年、重症スギ花粉症の患者さんのみを適応とする、生物学的製剤(バイオ製剤)による注射療法が保険適応になりました。 2週間に1回もしくは4週間に1回、シリンジタイプの注射剤を、皮下に注射する新しい治療法です。ただし、この治療法は、適応が厳しく規定されており重症スギ花粉症の方、全例が適応とはなる訳ではありません。 また、新しい特殊な治療法であるため、1回あたりの治療費が他の治療法と比較しますと高額です。 よって、耳鼻咽喉科・専門医を受診し、詳しい問診と、診察、採血検査が必須であり、数項目ある基準を全て満たした患者さんのみが受けることが出来る治療法となります。 また、前述しました「初期治療」を開始される場合も、かかりつけ医や、耳鼻咽喉科専門医、アレルギー科専門医に相談されることをお勧めします。 文責:福山市医師会 広報委員 佐藤 孝至