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【トピック】虐待を受けた子どもの生きづらさ

【いきいき健康メール】(2023年3月号)
2023年3月10日発行号
◎虐待を受けた子どもの生きづらさ 子ども虐待では、子どもの前で家族やパートナーに暴力を振るう面前DVや、脅す罵声を浴びせる等の身体的暴力を伴わない心理的虐待が全体の6割と最も多くなっています。その他の虐待として、身体的虐待・ネグレクト・性的虐待が順に続きます。 過去に虐待を受けた子どもには生きづらさがあります。 ・人の顔色をうかがい、いつもぴりぴりしています。 ・表向きは明るい様子でも内心は対人不信感が強く、人前で気を遣い気疲れしやすくなります。 ・自信がなくちょっとしたことで不安や焦りを感じ、投げやりになりがちです。 ・自分をみじめで弱い存在と感じるようになり、弱さを人に見せまいと虚勢を張るようになります。 ・些細なことで怒りを爆発させては暴力に走ることがあります。 ・おおきくなって逆に虐待をする側にまわることがあります。 ・安定した人間関係が築けず、学校や職場などになかなか定着できないことがあります。また、親しい相手との関係が長続きしません。 ・体罰が続く中、リストカットを始めることがあります。痛みに気がとられて嫌なことを考えずに済むことに魅力を感じてしまいます。 ・家庭内に安心・安全な居場所を見いだせず、孤独や寂しさを埋め合わせてくれる人を求め、夜遊びや家出につながることもあります。 虐待を受けた子どもが被害を受けた過去を自分なりに受け止めて、自分の人生を前向きに送りたいと思える日がいつか来ると信じることが必要です。普段の生活で子どもなりに頑張っている点を褒め、子どもの自信を引き出すことが第一歩になります。 子ども虐待防止の電話相談 Tel 189(24時間対応) 福山市医師会 広報委員 有木 則文