【いきいき健康メール】(2024年7月号)
2024年7月11日発行号
◎食中毒に注意しましょう
中国地方も梅雨入りし蒸し暑くて過ごしにくい天気が続いていますが、高温多湿な環境では細菌が増えやすく食中毒が心配になる季節です。広島県では6月から9月までを食中毒予防月間として注意を呼び掛けています。
食中毒を予防するには食中毒菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」ことが大切です。調理の前に石けんで丁寧に手を洗い、包丁やまな板は肉魚用、野菜用と別々に使い分け、生肉や魚などの汁が果物やサラダなど生で食べるものにつかないようにしましょう。肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは購入後できるだけ早く冷蔵庫や冷凍庫に保管し、作った料理は室温に放置しないでください。加熱が不十分な鶏肉を食べたことによるカンピロバクター菌の食中毒が多発しています。肉や魚は中まで十分に加熱しましょう。たとえ生食用であっても、お子さんや妊娠中の方やご高齢の方は生肉を食べないでください。時間が経ちすぎた食品やちょっとでもあやしいと思った食品は加熱しても危険です、ウエルシュ菌など加熱しても殺菌されにくい細菌による食中毒も多く発生しています。もったいなくても思い切って食べずに捨てましょう。
文責:福山市医師会 感染症対策委員 齋藤 洋