【いきいき健康メール】(2024年7月号)
2024年7月11日発行号
◎今夏も猛暑の予報、気をつけて!
今年の梅雨は例年と比べ、統計を取り出して、3番目に遅い梅雨入りでした。スコールのような豪雨災害にも見舞われた地域もあります。
梅雨は、気温の割に湿度が高く、熱中症のリスクも高くなります。気温31℃以上、湿度100%の環境では、人間は皮膚から汗をかくこともできなくなり、体温調節管理も不可能となって、生きていけません。生命的な危機の状態となります。梅雨明け後の7月?8月にかけて、気温はどんどん上がり、日本の夏は高温多湿で、体内に熱がこもりやすく、熱中症の症状(軽度?高度)が心配されます。
水分をこまめに摂取して、倦怠感も出やすく、食欲も落ちやすい時期でもありますが、バランスのよい栄養管理(プリン、ゼリータイプなどの喉を通りやすい食品が食べやすくてオススメ)をして、外出時は、脳梗塞(脳卒中)予防となる牛乳、ヨーグルトなどの乳製品(最近、高騰してますが小サイズでもかまわないです)を摂ってから、長時間の外出、ウォーキング、ランニング等を心がけ、外出中も一度に沢山の水分補給はせず、時間を区切って、マイボトルや缶、ビン、ペットボトル内の飲料で水分補給を心がけ、健康維持にご留意ください。脱水症になると、いつもより長時間、尿がでないといった状態や尿量が少ないということもあり、ご注意ください。
めまい、フラツキ、たちくらみがしたら、日陰の涼しい場所へ移動して、身体(額や首筋も)を冷やし、水分補給して転倒してお怪我をされないように適切な場所へ移動してください。
猛暑中のアルコール飲料は、水分補給とはならず、利尿剤と同じで利尿作用(おしっこのため短時間で何回もトイレへ)があるんで、真夏の暑い日のお昼から飲むのは危険、逆に、脱水症、熱中症、脳梗塞や血栓症を助長させたり、引き起こしたりする危険な原因となります。オススメできません。
また、お風呂あがりは、入浴中に意外と汗もかいてるので、入浴後はしっかりと牛乳やスポーツドリンク(個人的には、糖分がより少ない経口補水液が理想)など水分補給を忘れずにしてくださいね。屋内で近年は、熱中症を引き起こす方がとても増えて、救急搬送もこの時期にはとても多くなり(物価高騰の渦中のところ、たいへん恐縮してます)、お願いになりますが、夜中にエアコン(弱?中のモードで除湿)が切れないように、除湿モードで多湿を避けるように、自分の命を守りましょう。
病院へ熱中症で救急車で運ばれて来てたとしても、軽症?中等症の場合、額、脇の下や体幹(深部体温を下げるため)などで全身のクーリング(体温を下げる作用)、大量の点滴療法が基本ですので、救急搬送されないように、しっかり汗をかいたら、水分補給して、多湿でない涼しい場所へ移動して過ごしてください。セルフケア(自らの予防対策)に努め、これは体調がおかしいぞと思ったら、普段相談している、かかりつけの医療機関等へご相談いただき、大切な命、守ってください。
今夏も猛暑が予想されてますが、思い出作りに楽しい夏を満喫してください。この時期、夏休みで浮かれ気分になりやすく、水難事故も多い時節、くれぐれも、大きくハメをはずさないよう、事故防止にも、ご協力のほどよろしくお願いします。
文責:福山市医師会 広報委員 末丸秀二