【いきいき健康メール】(2024年8月号)
2024年8月9日発行号
◎血圧測定の話
医療機関や健康診断、公共施設や家電販売店などで血圧を測ってみたら高かった・・ そんな経験がある方もいらっしゃるかと思います。
血圧は常に変動しており、直前の運動や緊張、気分などにも影響されるため、血圧に問題がない人でも一時的に高い数値が出ることはあります。
高血圧症という疾患は、血圧が平均的に高くなっている状況で、高い状況が続くことは大切な臓器や血管が傷む原因となります。血圧が平均的に高いかどうかを知るには、安静時血圧を毎日測り、記録する必要があります。安静時の血圧を知るためには自宅に血圧計がある方がいいです。安静にして測ったつもりでも高いことも低いこともあると思います。医療機関でも血圧測定を行い、受診時の血圧として確認していますが、高血圧症かどうかという判断はよほど高い場合を除いては難しいです。
血圧が高めであることが気になられた方は、食事や運動の用心をしつつ家庭血圧を数週間程度記録して、医療機関で相談してみてください。現在高血圧症の治療をされている方も、病状に見合ったより良いコントロールのために、普段の血圧を記録して担当の先生に見てもらってください。
文責:福山市医師会 広報委員 阿嶋 猛嘉