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【今月のトピック】寒暖差アレルギーについて

【いきいき健康メール】(2024年12月号)
2024年12月10日発行号
◎寒暖差アレルギーについて 急劇に寒くなってきましたが「鼻水が突然出だした」という方も多いのではないでしょうか?こういった時に「寒暖差アレルギー」という言葉を聞くことがあると思います。「寒暖差アレルギー」とは、医学的には「血管運動性鼻炎」とも呼ばれる状態で、急激な気温の変化により自律神経が乱れ、鼻の粘膜が刺激を受けて発症するアレルギーのような症状を指します。具体的には、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった花粉症に似た症状が見られるものの、花粉やハウスダストなどの特定のアレルゲンが原因ではありません。気温の変化が激しい季節の変わり目や、冷暖房の効いた環境で外に出たり入ったりする際に症状が出やすくなります。 対策としては、まず気温差をできるだけ小さくする工夫が重要です。外出時にはマフラーやストールを活用し、体を冷やさないようにするほか、室内では適度に加湿器を利用して湿度を保つことも効果的です。また、適度な運動や十分な睡眠を確保し、自律神経のバランスを整える生活習慣を心がけることが予防につながります。さらに、鼻の粘膜を直接保護するため、マスクを着用することも有効です。症状が重い場合は、医師の診断のもとで、鼻炎の薬などで適切な治療を受けることをおすすめします。 寒暖差アレルギーは生活習慣の工夫で予防が可能なため、早めの対策で快適な生活を維持することが大切です。 文責:福山市医師会 広報委員 宇高 毅