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【今月のトピック】アルコールとのつきあい方

【いきいき健康メール】(2025年1月号)
2025年1月10日発行号
◎アルコールとのつきあい方 12月から1月にかけては、忘年会、新年会、家族や友人との集まりなどがあり、飲酒の機会が多いことでしょう。 「酒は百薬の長」ということわざがありますが、最近の研究では、飲酒しない人よりも少量飲酒する人のほうが健康状態がよいというのは幻想かもしれず、少量であっても害のほうが大きい可能性があるといわれています。 いわゆる「飲める人」「飲めない人」は遺伝子によって規定されており、また性別、年齢によっても影響の大きさに違いがありますが、摂取したアルコール量が多くなればなるほど様々な病気のリスクが高まります。 長期にわたって大量の飲酒を続けたことによりアルコール依存症になると、仕事にも家庭にもさらに大きな問題が生まれ、断酒(一滴も飲まない)が必要になります。 厚生労働省が昨年2月に、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及の推進を図るため、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表しました。 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf 成人の1日あたりのアルコールの摂取量の目安を、男性で40g未満、女性で20g未満としています。これは、純アルコール換算で、女性でビール中瓶1本(250ml)、日本酒1/2合弱、焼酎(25度)50ml、ワイン1杯(100ml)程度に相当します。 厚生労働省が、純アルコール量とアルコール分解時間を把握するためのWebツールとして「アルコールウォッチ」を公開しています。 https://izonsho.mhlw.go.jp/alcoholwacth/ お手持ちのスマートホンでつかってみてください。 翌日の予定に影響を及ぼさない飲酒量を判断する目安にできますよ。 でもいったん飲んでしまうと、「そんなことはどうでもいい」と思ってしまい、つい量が増えてしまうものです。 日頃から自分の体質や状況について考慮した上で、飲み方の目安を考えておくことをお勧めします。 文責:福山市医師会 広報委員 古庵 路子