第123号 平成26年1月15日

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◆◇◆      福山市医師会子育て支援メールマガジン     ◆◇◆

                 第123号 平成26年1月15日

  福山市医師会は、子供さんの健やかな成長とお母さま方の子育てを応援
 しており、さまざまな子育てに関する情報をメールマガジンとして配信い
 たします。
  小児科医や産婦人科医による子育てや病気の説明、流行している疾患の
 情報、イベントのご案内等を毎月配信いたします。


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□ Index

 ● 最近の感染症情報

 ● 今月のトピック「小児そけいヘルニアと陰のう水腫について」

 ● おくすり一口メモ「吐き気止めと坐薬」

 ● パパ・ママへ(子育て支援事業のご紹介)

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●最近の感染症情報

 現在、小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順お知らせ
します。

 ① 感染性胃腸炎    ・・・・・・ 横ばい(流行警報継続中)
 ② 咽頭結膜熱(プール熱)・・・・・ 増加傾向(流行警報継続中)
 ③ 水痘(水ぼうそう) ・・・・・・ 横ばい
 ④ 溶連菌感染症    ・・・・・・ 横ばい
 ⑤ RSウイルス感染症 ・・・・・・ 増加傾向
 ⑥ インフルエンザ   ・・・・・・ 増加傾向
 ⑦ 流行性耳下腺炎(おたふく風邪)・ 横ばい
 ⑧ 流行性角結膜炎   ・・・・・・ 増加傾向

 現在、ノロウイスルを中心とする感染性胃腸炎が多発しています。
 現状では大規模な流行には至っておりませんが11月21日から流行警報
が発令されています。
 広島県内で比較すると、西部東地域(竹原市、東広島市、豊田郡)で最も
流行しており、福山市内はその3分の1の流行規模で、比較的穏やかな状況
にあります。

 インフルエンザは、年末は小規模な流行でしたが、1月10日に広島県内
の「インフルエンザの流行入り」が公表されました。今後、流行についての
注意報や警報などの情報にもご注意ください。


「予防の基本は、"手洗い"と"うがい"です。」

 さらに、感染性胃腸炎は家族内で二次感染することがあります。
 患者の吐ぶつや便の中に多量のウイルスが含まれていますので、汚物処理
は十分注意して行い、処理後には必ず手洗いを行なってください。



<予防対策の基本>

 1)帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめに流水と石けんで手を洗い
   ましょう。

 2)外出から帰ったら"うがい"をしましょう。

 3)咳がでる人や、人混みの中ではマスクを着用しましょう。
   (せきエチケット)

 4)室内では加湿器などを使って適度な湿度を保つようにしましょう。
 5)なるべく人混みへの外出は控えるようにしましょう。

 6)充分な睡眠と、バランスの良い食事で疲れをためないよう体調管理を
   しましょう。


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●今月のトピック

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     「 小児そけいヘルニアと陰のう水腫について 」

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 「脱腸」ともいわれる「そけいヘルニア」。

 小児外科で最も多い病気です。


Q どんな病気?

A 足の付け根の部分(そけい部)から、おなかの中の腸管が皮膚の下に飛
  び出す病気です。
  男児の場合、出生前(8~9カ月ごろ)になると、こう丸がおなかから
  陰のうの中に降りてきます(女児の場合は、子宮に付いているじん帯が
  降りる)。そのとき腹膜も一緒に引っ張られて袋状になります。通常、
  この腹膜は自然に閉じるのですが、閉じない場合があります。そこに腸
  や卵巣などが入り込むことで、小児そけいヘルニアが発症します。


Q 症状は?

A 泣いたとき、排便時など、腹圧がかかるとそけい部が膨れます。押さえ
  ると脱出していた臓器が腹腔(ふくくう)内に戻る状態であれば、すぐ
  に手術が必要ではなく、待機的手術となります。


Q 緊急の処置が必要なのは?

A 臓器が戻らなくなる嵌頓(かんとん)という状態は要注意です。そけい
  部が硬くなって痛むため、ぐずったり、ぐったりし、機嫌が悪くなった
  りします。脱出した臓器(特に腸管)の血流が悪くなって、壊死するこ
  ともあります。その際は嵌頓ヘルニアは早急に戻す必要があり、緊急手
  術となる場合もあります。


Q どんな手術?

A ヘルニアの部分の穴を閉じる手術で、日帰りか術後1泊入院です。男児
  の場合、そけい部を約1・5㎝切ります。女児は、おへそから腹腔鏡に
  よる手術となり、いずれも傷はほとんど残りません。
  また、そけいヘルニアと似た症状ですが、腸ではなく、腹水がヘルニア
  内にたまる状態を陰のう水腫といいます。これ自体に合併症はありませ
  んが、2~3歳ごろになっても消失しない場合や大きさの変化を繰り返
  す場合は、腹腔内と交通(腹水の出入)があり、手術が必要となります。
  手術は、そけいヘルニアと同じ方法です。


      リビングふくやま(平成25年12月28日号)掲載記事より


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●おくすり一口メモ

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  「 吐き気止めと坐薬 」           福山市薬剤師会

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 小さなお子さんは体調や気分不良時には吐き気を訴えられることが多々あ
ります。その時に用いられるおくすりの形として錠剤、散剤、ドライシロップ、
坐薬、注射があります。

 重症の嘔吐時には内服困難となり、水分補給もままならないことがあり、
まず点滴にて水分確保と吐き気止めの処方、処置がなされます。そして点滴
のみにて症状が治まらない時用におくすりが出ますが、そもそも、吐き気時
は飲食もままならず、内服困難な場合が多く、無理をして飲んでいただいて
も、吐いてしまうと、体内に残ったくすりの量が不明で、追加服用が出来ま
せん。

 そこで坐薬が使われると思われます。よく使われますのがドンペリドンと
いう成分の「ナウゼリン坐剤」で10mg,30mg,60mgとあり、概ね3歳
以下では10mg,3歳以上に30mgが使われますが、「症状」「体重」によ
って変わってもきます。

 1回で治まらなかった場合の2回目は8時間くらいの間隔が適当です。使
用後排便等があった時、15分以上後であればほぼ吸収されていますので様
子をみます。5分以内に形が解る状況で排便とともに出た場合はもう一個使
ってください。


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●ママ・パパへ(子育て支援事業のご紹介)

 1┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 福山夜間小児診療所
  http://www.fmed.jp/kosodate/yakan/index.html

 2┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ すこやか育児サポート事業(無料育児相談)
  http://www.fmed.jp/kosodate/k_shien/sukoyaka/index.html

 3┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 日本医師会「キッズクラブ」
  http://www.med.or.jp/kids/

 ☆★ PICK UP ★☆

  元気な毎日な~るほど!「さむい日のおふろ」
   http://www.med.or.jp/kids/seika/genki/ka0511/index.html

  日本医師会「白クマ先生の子ども診療所」
 ★子どもさんの体に何か変化が生じたときの対応策を一緒に考えるコーナー
   http://www.med.or.jp/clinic/index.html


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 【発行】 社団法人 福山市医師会
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