第167号 平成29年10月13日

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◆◇◆      福山市医師会子育て支援メールマガジン     ◆◇◆

               第167号 平成29年10月13日

  福山市医師会は、子供さんの健やかな成長とお母さま方の子育てを応援
 しており、さまざまな子育てに関する情報をメールマガジンとして配信い
 たします。

  小児科医や産婦人科医による子育てや病気の説明、流行している疾患の
 情報、イベントのご案内等を毎月配信いたします。


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□ Index

 ● 最近の感染症情報

 ● 今月のトピック

   「アレルギー治療の可能性を広げた"舌下免疫療法"」

 ● おくすり一口メモ

   「おくすりの形について(その2粉末)」

 ● 第39回 離乳食レシピ!

   「さつまいも」

 ● パパ・ママへ(子育て支援事業のご紹介)


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●最近の感染症情報


 現在、小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順に
お知らせします。


(1)感染性胃腸炎 ・・・・・ 増加傾向

(2)RSウイルス感染症 ・・ 横ばい

(3)溶連菌感染症 ・・・・・ 増加傾向

(4)手足口病 ・・・・・・・ 横ばい

(5)インフルエンザ ・・・・ 減少傾向

(6)咽頭結膜熱(プール熱)・ 増加傾向

(7)流行性耳下腺炎(おたふく風邪)・・ 増加傾向

(8)ヘルパンギーナ ・・・・ 増加傾向

(9)水痘(水ぼうそう)・・・ 減少傾向


※ 現在、少数ですが、インフルエンザに罹患している人はすでに認められ
 ます。今後、徐々に増加してインフルエンザの流行期につながっていく可
 能性があります。

  インフルエンザ予防はワクチン接種です。市内医療機関では10月1日
 からインフルエンザワクチンの接種がはじまっています。小学校6年生ま
 での児童は2回接種であり、中学校1年生以上は1回接種となりますが、
 ワクチン接種後、効果が現れるまでにおおよそ2ヵ月かかります。10月
 から11月中にワクチン接種を受けて流行期に備えることが望まれます。

  かかりつけ医にご相談の上、ワクチンを接種して、インフルエンザ流行
 シーズンに備えましょう。


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●今月のトピック

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    「 アレルギー治療の可能性を広げた"舌下免疫療法" 」

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 ~~「アレルギーの治療 」について~~


 Q これまでのアレルギー治療法は?

 A 減感作療法と言われていたアレルゲン免疫療法は、数十年の歴史があ
   ります。当初はアレルゲン自体の品質が良くなく、混合物が多く混じ
   った粗抗原のような物で皮下注射で行われていました。ぜんそく、鼻
   炎、アトピー性皮膚炎などアレルゲンが関与した疾患に対して免疫を
   付ける治療で、一定の効果が得られていました。しかし副反応も多く、
   より安全で確実な治療が望まれてきました。近年アレルゲンの投与ル
   ートも検討され、同時にアレルゲンの定量化(一定量のアレルゲンが
   含まれている)の技術も進み、舌下免疫療法が注目されてきました。


 Q 舌下免疫療法とは?

 A 舌下免疫療法とはアレルゲンに感作されている患者さんに対して、一
   定量のアレルゲンを舌下に投与してアレルゲンに対して免疫を付ける
   治療です。舌下は特殊な免疫系であり、通常のアレルギー反応が起こ
   りにくい場所です。そこに投与されたアレルゲンは身体に対して抑制
   性の免疫誘導が発動。それを利用したのが舌下免疫療法です。現在は
   スギとダニの2種類が日本で発売されています。残念なことに現在は
   12歳以上の適応ですが、将来的には5歳以上に適応拡大されますか
   ら、今後は小児のアレルギーマーチの進展防止へと期待が膨らみます。
   2年前から導入されたスギの舌下免疫療法、そして一昨年から導入さ
   れたダニの舌下免疫療法の2種類が保険適応です。
   基本的には毎日の投与が必要であり、期間は3年以上。最初は舌下が
   腫れたり耳のかゆみなどが出ることがありますが、徐々に慣れてくる
   ので、ほとんどの方は無理なく増量でき、継続できます。


 Q 治療効果は?

 A スギ花粉の舌下免疫療法では、投与後の次のシーズンには症状が約3
   分の2に軽減されますし、投与を続けることで薬物療法から解放され
   る方もいます。ダニの舌下免疫療法は現在、通年性のアレルギー性鼻
   炎の適応ですが、欧米ではぜんそくに対する効果も証明されており、
   今後のアレルギー疾患の治療に新たな1ページが開かれたと思われま
   す。


       リビングふくやま(平成29年9月23日号)掲載記事より


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●おくすり一口メモ

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      「 おくすりの形について(その2粉末) 」

                          福山市薬剤師会

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 前回は錠剤についてでしたが、今回は何と言っても小児には多い粉薬につ
いてお話します。

 小児のおくすりは成人と違い「体重」や「年令」によって使う量を調節さ
れることがほとんどです。昔は「匙(さじ)かげん」といって成人にも症状
によっての用量調節がよく行われていました。

 粉薬は「散剤」と呼びますがお薬としては「散」「末」「細粒」「顆粒」
「微粒」「ドライシロップ」など、その粒の大きさによって違った表現がさ
れます。

 粉末だと取扱いがむずかしく、一寸した空調の風でも飛散、舞い上がるこ
ともあり、「細粒」「顆粒」などの工夫がなされています。また、近年の製
剤技術では「苦い薬」を甘味成分で包んでも、顆粒レベルの小さな粒が出来
ます。「ドライシロップ」は基本的に液剤のシロップを乾燥させていますの
で、「水に溶いて」の服用も可能ですし、そのまま服用されても小児に嫌が
られない工夫がされています。一部、酸味の強いジュースなどに溶かされる
と「苦味」が強くなるお薬もありますので、お医者さんや薬剤師に十分の説
明を受けてください。


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●第39回 離乳食レシピ!

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            「 さつまいも 」

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 さつまいもが美味しい季節になりました。

 さつまいもは甘みがあって、赤ちゃんも大好きな食材。

 栄養面では、風邪を予防する働きのある「ビタミンC」や便通をよくする
「食物繊維」がたくさん含まれているので、離乳食やおやつでしっかり取り
入れたいですね。



★とろとろスイートポテト(離乳食初期)★

<材料>

 さつまいも        10g

 粉ミルク(湯で溶いたもの)大さじ2


<作り方>

(1)さつまいもは厚めに皮をむいて、茹でた後に裏ごしする。
   湯で溶いた粉ミルクを加えて混ぜながらのばす。



★鶏肉とさつまいものつぶし煮(離乳食中期)★

<材料>

 さつまいも     25g

 鶏むね肉      10g

 スープ(野菜の煮汁)大さじ2


<作り方> 

(1)鶏むね肉は茹でて水気をきり、細かくきざんですりつぶす。

(2)皮を剥いたさつまいもを水にさらし、やわらかく茹でて粗くつぶす。

(3)スープに(1)と(2)を加えてひと煮して混ぜる。



★鶏ささみのおさつ茶巾(離乳食後期)★

<材料>

 さつまいも     30g

 鶏ささみ      15g

 りんご       10g


<材料>            

(1)茹でた鶏ささみを細かくほぐし、茹で汁を少々かけておく。

(2)さつまいもは皮をむき、適当な大きさに切って水にさらす。
   小鍋に入れ、かぶるくらいの水を加えてやわらかくなるまで煮る。
   水気をきって、つぶす。

(3)(1)と皮をむいてすりおろしたりんごを(2)の鍋に加え、火にか
   けて混ぜながら煮る。

(4)荒熱がとれたら、5等分にし、ラップを使って茶巾にする。


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●ママ・パパへ(子育て支援事業のご紹介)

1┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 福山夜間小児診療所
  http://www.fmed.jp/kosodate/yakan/index.html

2┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ すこやか育児サポート事業(無料育児相談)
  http://www.fmed.jp/kosodate/k_shien/sukoyaka/index.html

3┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 日本医師会「キッズクラブ」
   http://www.med.or.jp/kids/


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 【発行】 一般社団法人 福山市医師会
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