第178号 平成30年9月11日

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◆◇◆     福山市医師会子育て支援メールマガジン     ◆◇◆

               第178号 平成30年9月11日

  福山市医師会は、子供さんの健やかな成長とお母さま方の子育てを応援
 しており、さまざまな子育てに関する情報をメールマガジンとして配信い
 たします。

  小児科医や産婦人科医による子育てや病気の説明、流行している疾患の
 情報、イベントのご案内等を毎月配信いたします。


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□ Index

 ● 最近の感染症情報

 ● 今月のトピック

   「食物アレルギーは、まず子どもの状態を正しく知ることが大切」

 ● おくすり一口メモ

   「後発医薬品(ジェネリック)について」

 ● 第42回 離乳食レシピ!

   「秋鮭」

 ● パパ・ママへ(子育て支援事業のご紹介)


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●最近の感染症情報


 現在、小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順に
お知らせします。

(1)感染性胃腸炎 ・・・・・ 増加傾向

(2)RSウイルス感染症 ・・ 急増

(3)手足口病院 ・・・・・・ 増加傾向

(4)溶連菌感染症 ・・・・・ 横ばい

(5)ヘルパンギーナ ・・・・ 横ばい

(6)流行性角結膜炎 ・・・・ 増加傾向

(7)咽頭結膜熱(プール熱)・ 増加傾向

(8)水痘(水ぼうそう)・・・ 増加傾向


※ 6月21日に流行性角結膜炎の流行警報が発令されてましたが、現在流
 行は終息に向かっていると考えられるため、9月6日に警報が解除されま
 した。

  一方、手足口病が8月16日に流行警報が発令され、流行状態が続いて
 います。手足口病は、小児の間で流行している感染症の第3位ですが、手
 足口病を上回る少し異例の流行を示しているのがRSウイルス感染症です。

  冬から春にかけて流行するはずのRSウイルス感染症が現在ひどく流行
 しています。

  RSウイルスは、乳幼児の気道感染症を引き起こす問題の多い病気です。
 RSウイルスの感染力は非常に強く、2歳までにほぼ100%の子がかか
 ります。一度かかっても免疫が十分できないので何度もかかります。乳児
 期にかかると重症化しやすく、年長児になるにつれて普通のかぜの症状で
 治まるようになります。

  感染経路は飛沫感染と接触感染(感染した人の鼻水や痰に含まれるRS
 ウイルスが皮膚や衣服、あるいは玩具等に付着し、それに触れた手指を介
 して眼瞼や鼻の粘膜等を通じて感染する)の二つです。

  通常、鼻汁、咳、発熱等のかぜ症状ではじまり、多くの場合、1~2週
 間内で治ります。
  しかし、1歳未満特に、生後6ヵ月以内の乳児や低出生体重児、心臓の
 病気がある幼児では重症化しやすく、注意が必要です。

  初感染では、乳幼児の場合、鼻水から始まり、その後38~39℃の発
 熱と咳が続きます。その内、3人に1人前後が急性細気管支炎や気管支炎
 そして肺炎を起こします。

  再感染の幼児の場合は、急性細気管支炎等は減り、上気道炎だけで回復
 する場合が多く、一般的に軽症化してきます。急性気管支炎になった時に
 は、症状が重く、喘鳴を伴う呼吸困難(ゼイゼイ、ヒューヒュー)が特徴
 です。呼吸状態が悪くなったら、入院か加療が必要になる場合があります。
 症状により早めにかかりつけ医を受診してください。

  例えば、かぜと診断されたあと、母乳やミルクの飲みが悪い、機嫌が悪
 い、熱が続く、咳がひどい、呼吸が速い等が気になった時は、再度受診し
 ましょう。

  家庭では水分(母乳、ミルク等)をこまめにあげるように心がけ、部屋
 の加湿をしたり、楽な姿勢等の工夫も大切です。


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●今月のトピック

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  「食物アレルギーは、まず子どもの状態を正しく知ることが大切」

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   ~~食物アレルギー 」について~~


 Q 症状や対策について教えてください。

 A 食物アレルギーは、軽症から重症まで含めると乳児で10%、幼児で
   5%、学童で4.5%くらいの頻度でみられ、子どもの病気の中では
   多いものの一つです。

   食物アレルギーの診断には何をどのくらい食べてどのくらい経ってど
   んな症状が出たかを調べ、抗原特異的IgE検査、皮膚プリックテス
   ト、食物除去試験などをします。分からない場合は専門医の元で食物
   経口負荷試験を行います。原因食物が特定できたら必要最小限の除去
   をするのが基本です。原因食物でも症状が誘発されない範囲までは食
   べることができます。

   食物アレルギーの中の病型のうち、比較的多い次の3つについてお話
   しします。

   ①食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎
    乳児アトピー性皮膚炎に合併してみられる食物アレルギーで、食物
    が湿疹の悪化に関係しています。皮膚のバリア機能が低下している
    ことが、食物アレルギー発症のリスクの一つであり、皮膚をつるつ
    るすべすべに保つことが大切です。

   ②即時型症状(じんましん、アナフィラキシーなど)
    原因食物摂取後通常2時間以内に症状が出る病型です。症状として
    は、じんましん、かゆみなどの皮膚症状、おう吐、腹痛などの消化
    器症状、せき、呼吸困難などの呼吸器症状、血圧低下、蒼白などの
    循環器症状、神経症状などがあります。これらの即時型症状が複数
    の臓器に相次いで出現する状態をアナフィラキシーと呼び、生命に
    危機を及ぼす可能性があります。アナフィラキシーの場合、アドレ
    ナリン自己注射薬(エピペン)を常に使えるようにします。

   ③口腔アレルギー症候群
    口唇、口腔、咽頭粘膜に即時型アレルギー症状を呈する病型です。
    食物摂取直後に、口やのどのかゆみ、イガイガ、腫れなどの症状が
    始まります。花粉・食物アレルギー症候群では、生の果物や野菜を
    食べることによって口腔アレルギー症候群を来します。
    食物アレルギーは、まず子どもの状態を正しく知ることが大切です。
    かかりつけ医とよく相談し、保育所、幼稚園、学校などと協力して、
    健全で安全な食生活をしていく必要があります。

       リビングふくやま(平成30年8月25日号)掲載記事より


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●おくすり一口メモ

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      「 後発医薬品(ジェネリック)について 」
                          福山市薬剤師会

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 医療は新たな技能、技術の進展にともないその費用全体は上昇傾向にあり
ます。その医療費を日本では健康保険で賄っていますが、その財源には限り
があります。

 そこで節減できる部分として「後発医薬品」の使用促進策を取っています。

「後発医薬品」とはお薬を開発したメーカーの「先発医薬品」に対して、一
定期間の「特許」が切れれば、同じ成分のお薬をほかの製薬会社が製造した
お薬です。TVのCMで高橋英樹さんや黒柳徹子さんが「ジェネリック」と
言われている物です。それには「開発費用」が不要なので「安い」価格が設
定されています。

 基本的には先発医薬品の50%程度安くなっています。小児医療環境では
「公費助成制度」によって窓口負担金がなく、個別には「安い」実感はない
方もありますが、実際の「医療費」全体では大きな節減となります。効能効
果には変わりなく、国、県、保険者は強力に推進しているところですのでご
理解ください。


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●第42回 離乳食レシピ!

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             「 秋 鮭 」

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 今回は、「秋鮭」を使った離乳食を紹介します。

 鮭には、たんぱく質の他にカルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」や、
脳の細胞を活性化するといわれる「DHA」などが豊富に含まれています。

 離乳食では中期から使用でき、塩分の多い塩鮭や鮭フレークではなく、生
鮭を使いましょう。


★鮭のとろとろ高野豆腐煮(離乳食中期)★

<材料>

 生鮭     10g

 高野豆腐    5g

 だし汁     適量


<作り方>

(1)生鮭は熱湯で茹で、皮と骨を取り除く。
   細かくほぐしてすりつぶす。

(2)高野豆腐はすりおろす。

(3)小鍋にだし汁を入れ、(1)と(2)を加えてひと煮立ちさせる。



★鮭と豆腐ハンバーグ(離乳食後期)★ 

<材料>

 生鮭     15g

 絹豆腐    20g

 玉ねぎ    10g

 ほうれん草   5g

 片栗粉   大さじ1


<作り方>

(1)生鮭は熱湯で茹で、皮と骨を取り除く。細かくほぐす。

(2)玉ねぎとほうれん草はやわらかく茹でて、みじん切りにする。

(3)ボールに(1)と(2)、豆腐、片栗粉を混ぜて合わせ、小判型に
   成形する。

(4)フライパンに少量の油をひいて(3)を並べ、両面を弱火で焼く。


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●ママ・パパへ(子育て支援事業のご紹介)

1┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 福山夜間小児診療所
  http://www.fmed.jp/kosodate/yakan/index.html

2┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ すこやか育児サポート事業(無料育児相談)
  http://www.fmed.jp/kosodate/k_shien/sukoyaka/index.html

3┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 日本医師会「キッズクラブ」
   http://www.med.or.jp/kids/


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 【発行】 一般社団法人 福山市医師会
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