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2022年4月号

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◆◇◆      福山市医師会子育て支援メールマガジン     ◆◇◆
               第221号 2022年4月12日

  福山市医師会は、子供さんの健やかな成長とお母さま方の子育てを応援
 しており、さまざまな子育てに関する情報をメールマガジンとして配信い
 たします。
  小児科医や産婦人科医などによる子育てや病気の説明、流行している
 疾患の情報、イベントのご案内等を毎月配信いたします。

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□ Index
 ●最近の感染症情報
 ●今月のトピック
 【コロナ禍の子供のストレス反応】
 ●おくすり一口メモ
 【おくすりの量について(2)】
 ●パパ・ママへ(子育て支援事業のご紹介)
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●最近の感染症情報

 現在、小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知ら
せします。
 
1.感染性胃腸炎 ・・・・・ 横ばい
2.咽頭結膜熱 ・・・・・・ 減少傾向

 続いて溶連菌感染症、手足口病、RSウイルス感染症、流行性耳下腺炎、
水痘が少数報告されています。

※コロナ以外の感染症の流行は現在穏やかな状況にあります。
 一方新型コロナウイルス感染症については、まん延防止等重点措置が解除
されて以降、感染者数は増加傾向にあり、昨年夏のピークよりも高い状況が
続いています。
 福山市でも、新規感染者が増加し、ここ1~2週間1日の感染者数の過去最
多が数回更新されています。

 全ての年齢で増加傾向が見られます。厚生労働省の資料によると、特に、
10歳代以下の年齢では35.5%とあり、福山市内の最近の状況も33%前
後に達しています。20代の増加も顕著と言われています。小児が感染した場
合、高熱、せき、咽頭痛、吐き気、嘔吐、下痢等多彩な症状が強く出る子ども
さんも少なくありません。

 未就学児や小学生に端を発した子育て世帯の「家庭内感染」も目立ち、その
後お父さん、お母さんにも感染が拡大して、自宅療養を余儀なくされる場合も
目立ちます。家庭内感染について、地域の感染状況を把握しつつ、発熱やのど
の痛み、せきなど体調の変化を見逃さず、異変があれば早めに食事は分けるな
どの隔離の対応を取ることが望ましいと言われています。しかし、体調不良の
子供を1人で寝かせたり、隔離をすること等、家庭内感染の予防は難しいのが
現実です。
 2回目のワクチン接種のあと、時間が経過してワクチンの効き目が薄れたり、
3回目の接種後十分な免疫ができる前の段階で子どもから大人へ家庭内感染
が起こる事例も報告されています。
 ワクチン効果は時間とともに低下してくるため、3回目接種のタイミングが
きたら接種できる方はすみやかに受けましょう。5歳~11歳の子どももワク
チンを受けることができます。子ども本人と保護者の方でワクチン接種を受け
るか相談しましょう。

 新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家会合で、感染者数の
増加は、接触機会の増加と、感染力がより強いとされる「BA.2」への置き
換わりが影響している、と指摘され、会合に出席した複数の専門家からは、「第
7波がすでに始まっている」との見解も示されています。

 感染の再拡大を防止するため、一人一人の感染対策の取組みが重要です。引
き続き、基本的な感染対策であるマスクの着用、手洗い・消毒、ゼロ密、こま
めな換気等の徹底をお願いします。


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●今月のトピック

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 【 コロナ禍の子供のストレス反応 】
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 外出時にマスクをし、遠足や運動会が中止になり、親戚に会えず友達とも遊
べないようなコロナ禍の状況は子供にとって大きなストレスです。
子供が強いストレスを感じると、(1)体の症状として、頭が痛い・おなかが
痛い・眠れない(2)行動の変化として、落ち着きがない・いつもよりよくし
ゃべる・食欲が増す/減る・しがみついて離れない・よく泣く・夜尿・わがま
まになる、などのストレス反応を示すことがあります。放っておくと日常生活
に支障が出てくる可能性があります。
 子供は、つらい気持ちを表現したり、ストレスを発散したりすることが上手
にできません。周りの大人が気づいて(1)子供に正しい情報をわかりやすく
説明し理解させ、(2)子供の気持ちに耳を傾け、共感し労い、(3)子供と一
緒に、遊ぶ・体を動かす・音楽を聴く・料理を作る・日記を書くなどして、ス
トレス反応が進行しないように援助してあげましょう。


         文責:福山市医師会学校保健委員 馬野育次


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●おくすり一口メモ

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 【 おくすりの量について(2) 】     福山市薬剤師会
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 前回おくすりの量の単位について記しましたが、今回は使う量のおはなし。
小児へのおくすりの使う量を決める目安に年齢と体重があります。多くは体重
を目安としますが、単純に体重で比較してはいけないおくすりもあります。そ
の時の基準のひとつに体表面積があり1Kgあたり比率で、成人:6歳:12
か月では1:1.5:1.7と小児のほうが、体表面積比率が広くなります。
また、くすりの必要量を測ってみると1Kgあたり比率で、成人:6歳:12
か月では最大1:1.9:2.2となっています。したがって、12か月10
Kgの赤ちゃんのおくすりを6歳20Kgのお兄ちゃんに体重が2倍だからと
2倍を使用した場合には多すぎる量になってしまいます。逆に60Kgの成人
のおくすりを20Kgだから3分の1だと効果が期待できなくなります。あた
りまえのことですが、医療用のおくすりは、その子供さんの為のくすりであり、
兄弟姉妹でも決して流用してはいけません。


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●ママ・パパへ(子育て支援事業のご紹介)

1┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 福山夜間小児診療所
http://www.fmed.jp/kosodate/yakan/index.html

2┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ すこやか育児サポート事業(無料育児相談)
http://www.fmed.jp/kosodate/k_shien/sukoyaka/index.html

3┓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
┗┛ 
日本医師会「キッズクラブ」  http://www.med.or.jp/kids/

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【発行】 一般社団法人 福山市医師会
  ホームページ http://www.fmed.jp/
 
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