- 手足口病 ・・・・・・・・・増加傾向
- 新型コロナウイルス・・・・・増加傾向
- 感染性胃腸炎 ・・・・・・・減少傾向
- ヘルパンギーナ ・・・・・・横ばい
- 溶連菌感染症 ・・・・・・・減少傾向
- RSウイルス感染症 ・・・・減少傾向
- 突発性発疹 ・・・・・・・・減少傾向
2024年8月号
最近の感染症情報
現在、福山市内にて小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。
続いて、咽頭結膜熱などが少数報告されています。
※新型コロナウイルス感染症が増えてきました
新型コロナウイルス感染症は2020年から流行を繰り返していますが、今年も7月になって福山でもすべての年齢での感染者が増え、8月から9月にピークを迎えると予想されています。
新型コロナウイルス感染症は、法律の上では2023年5月に5類感染症に扱いが変わりましたが、高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば重症化リスクも高まることは変わりません。感染予防には「換気」「手洗い・手指消毒」などの基本的な感染対策が有効です。また、病院へ通う時、施設を訪問する時などは、感染予防として「マスクの着用」が効果的です。
夏休み、お盆を控えたこの時期には、人の移動や、集まりが多くありますが、感染予防を心がけ体調を整えるようにしましょう。
今月のトピック
熱中症について
熱中症とは、暑熱下で、体温の調節機能が低下、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、発症する症状の総称です。からだは暑いときには皮膚の血管を拡張させて皮膚表面の血液循環をよくし、さらに汗をたくさんかくことで熱を体の外ににがして体温を調節しています。
一方、水分や塩分が不足すると、皮膚の血管拡張もかさなり、内臓を循環する血液量が不足します。このため脳血流も低下して脳貧血状態となり、めまいや立ちくらみの症状がでたり、電解質不足で筋肉がつるといった症状がでてきます。
事前の対策として、のどが渇いていなくても脱水が進むので、定期的な水分補給を心がけましょう。暑い場所に出る前に水分をしっかりとっておくもの大事です。なお、発熱があると熱中症を心配されますが、発汗がみられている熱中症の初期では体温(深部体温)はあまり上がりません。熱中症を心配されて受診された場合、夏風邪の発熱のこともあります。
いずれにしても心配な場合はかかりつけ医を受診してください。
文責:福山市医師会 母子保健委員・学校保健委員 木村眞人
おくすり一口メモ
小児への湿布薬の使用方法と注意点(その3)~小児に使えない湿布薬~ -福山市薬剤師会-
湿布薬、テープ剤で15歳未満の小児に使ってはいけない成分があります。
親が使っているものを誤って使ってしまった場合に、副作用としてショック症状、血圧低下、呼吸困難など命にかかわることも。使用出来るかどうかは箱や袋に記載されているので貼る前に必ず確認しましょう。
また医療機関でもらうお薬は本人に処方されたものですので、それ以外の方には使わないようにしましょう。特に小児には成分量が多すぎて危険なので絶対避けましょう。
お家に余っている湿布薬があっても、特に小児には使わないように注意しましょう。
自己判断できない時にはお近くの薬局・薬剤師に相談してみましょう!
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