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水痘

症状と経過

赤い発疹や周囲が赤い水疱が全身にひろがります。発熱をともなうこともありますが多くは一過性です。水疱は破れやすく、頭の中や口の中、陰部などどこにでもでき、かゆみをともなうこともあります。口の中や陰部にできると痛みをともないます。水疱が破れるか吸収され、すべての水疱がかさぶたになると他人への感染力はなくなり治癒します。全経過は7日~10日です。

原因

水痘ウイルスの飛沫や接触により感染する病気で、潜伏期間は約2週間です。

治療

治療は水疱やかゆみ、発熱に対する対症療法が主ですが、初期であれば抗ウイルス剤により軽症させることもできるようになりました。なお、解熱剤のアスピリンの使用は、急性脳症(ライ症候群)をおこすことがあり禁忌です。

合併症

破れた水泡に細菌が感染してとびひ状態となることがあります。肺炎、肝炎、小脳失調などの報告もありますがまれです。

予防

ワクチンで予防することも可能ですが、患者と接触して2~3日以内にワクチン接種をおこなうと、発症を予防できる場合もあります。

家庭での注意

口の中にできると痛みをともない食事がとりにくくなります。水分摂取が低下しないようこまめにとらせましょう。すべての水泡がかさぶたになるまでは登園・登校はできません。感染力が強いため兄弟や保育園の同室者などは感染する可能性が高くなります。水泡の出現に注意しましょう。