いきいき子育て支援情報(2023年7月号)
- 医療関係のみなさま
- 市民のみなさま
- いきいき子育て支援情報
最近の感染症情報
現在、小児の間で流行している感染症を、感染頻度の高い疾患順にお知らせします。

- 新型コロナウイルス感染症 横ばい
- 感染性胃腸炎 ・・・・・ 横ばい
- RSウイルス感染症 ・・ 減少傾向
- 溶連菌感染症 ・・・・・ 横ばい
- インフルエンザ ・・・・ 横ばい
- ヘルパンギーナ ・・・・ 増加傾向
- 咽頭結膜熱 ・・・・・・ 減少傾向
- 手足口病 ・・・・・・・ 増加傾向
なお「福山市と比べると9倍」の部分は今週木曜か金曜に発表される感染症発生動向調査の数値で変更する可能性がありますのでご了承ください。
※ 新型コロナウイルスが再び増加しています。
5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上での位置付けが5類に変更され、行動制限などが緩和されました。感染対策が緩和された影響で、新型コロナウイルスに感染される人が最近じわじわと増えています。特に沖縄では新型コロナウイルスが大流行しており、今年1月の第8波のピークを超える非常に多くの感染者が報告されています。福山市と比べると9倍も感染者が多く、沖縄では救急車の受け入れや入院を制限したり、緊急でない手術を延期している病院も多くなっています。今後福山でも同じような状況になるかもしれません。
ご家庭にご高齢の方や持病をお持ちの方がいらっしゃる場合には、マスクなどの感染対策も再検討してください。65歳以上の高齢者の方と持病をお持ちの5歳以上の方と医療関係者の方は、8月まで新型コロナワクチンの追加接種をうけることができます。詳しくは福山市ホームページをご覧ください。
今月のトピック
子供のストレス反応

ストレスを感じた子供には言動の変化が見られます。厚生労働省では、SOSサインとして、家族が気づきやすいものを紹介しています。
・朝、起きれない。
・睡眠のリズムがずれている。
・食欲がない、あるいは食べ過ぎる。
・急激にやせたり太ったりする。
・特に朝、頭痛や腹痛を訴える。
・元気がない、顔色が悪い。
・学校に行きたがらない、行かない。
・無口になった、家族と話さなくなった。
・一人で部屋にこもりがちになった。
・イライラしている、ちょっとしたことで怒りっぽくなった。
厚生労働省「こころもメンテしよう」より
子供の言動が変化したなと思ったときは声かけをしてください。ちょっとしたことで良いので子供とコミュニケーションをとることが、日々の生活の安定につながり、メンタルヘルスの維持に役立ちます。
文責:福山市医師会学校保健委員 馬野育次
おくすり一口メモ
お薬の乱用と濫用(その1) -福山市薬剤師会-
大学を除くすべての学校に「学校薬剤師」を置くことになっています。校医さんは健康診断等で認識されていますが、薬剤師業務は飲料水、プールの水質や、教室の明るさ、騒音、理科室の毒・劇物などの管理への指導助言で、あまり児童生徒に接する場面はありませんが、唯一、昨今の空調整備で、授業中の二酸化炭素を基準とする検査に於いてが接点となっています。そして、学校によっては「薬物乱用防止教室」への出前講師に薬剤師が選ばれます。薬物のみならず、児童・生徒・未成年にはたばこやアルコールの害も理解していただくよう活動しています。それらの薬物は覚せい剤・麻薬等の特別なものでしたが、近年若年層における「乱用(間違った使い方)」でなく「濫用(一気飲み)」が大きな課題となっています。今回から数回に分けて、医師の処方による薬、薬局店頭で買える薬、違法な薬などの使い方、取り扱い方をお話しさせていただきます。