【いきいき健康メール】を更新しました(2024年4月号)
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感染症情報
◎はしかの感染力
3月に入って、麻疹(ましん:はしか)のニュースを目に耳にすることがにわかに多くなりました。
麻疹で問題となることのいくつかをここで考えたいと思います。まず、麻疹はワクチン接種で予防に有効であることができる病気であることをもう一度おさえておきましょう。現在2回の定期接種となっていますが、2000(平成12)年4月以前に生まれたひとは定期接種が1回のみで、抗体が十分でない可能性があります。
あと、感染力のつよさも、麻疹の特徴のひとつです。麻疹は水痘(みずぼうそう)や結核と同じく「空気感染」でうつる感染症のひとつで、ひとりから感染させる人数(再生産数)が12~18といわれ、これはインフルエンザや新型コロナウイルス感染症が1を超えて2程度とされているのに比べて、圧倒的に大きいものです。典型麻疹では空調をともにする場所にいた人全員が麻疹ウイルスにさらされたと考え、また修飾麻疹という軽症のものでも近くで接触した人をウイルスの曝露をうけたと考えます。
感染症の流行は今後も避けることのできない出来事ですが、疑ったらかかりつけ医と連絡をとって早く診断ししっかり療養することと、感染対策を正しくとることは変わらないのです。
文責:福山市医師会 感染症対策委員 小山 祐介
今月のトピック
◎新生活を迎える皆様へ
4月で年度が変わり、新しい環境を迎える方も多いのではないでしょうか。
新しい環境はワクワクする反面、不安が出ることも少なくありません。
例えば、環境になれるまで気疲れしそう、人間関係が築けるか心配、ペースがつかめるまで大変そうなど・・・あれこれ考えてしまいませんか?
慣れない環境で不安になるのは自然なこころの反応です。そのように自然に反応できている自分のこころの力を信じてみましょう。その上で、心配があるとしたら何が心配か、具体的に考えて対応策を考えるようにします。自分だけで考えるのではなく、同僚や先輩、家族など、周りにいる人たちに相談しながら、対応策を考えていくようにすると良いでしょう。自分一人で考え込まないことです。
私たちは不安が出てくると、つい自分の頭の中だけであれこれ考えてしまいます。しかし、頭の中で考えていても良いアイデアが浮かばないこともよくあります。そうしたときには、考えるのをいったんやめて、身体を動かすなど、好きなことをして気分転換を図るとよいでしょう。悩んでいるときに一度考えるのをやめることや、楽しいこと、やりがいのあることをすることで、新しいアイデアが浮かんでくることはよくあります。
文責:福山市医師会 広報委員 新田 薫彬
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