【いきいき健康メール】を更新しました(2024年9月号)
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感染症情報
◎オリンピックは終わりましたが...
夏のオリンピック・パラリンピックが終わりましたね。日本勢の大活躍に熱狂されたかたも多いと思います。
ところで「オリンピック病」をご存じですか?
これは、マイコプラズマのことで、肺炎マイコプラズマという細菌が原因でおこる感染症です。ちなみに、よく「バイキン」というと、細菌とウイルスを混同してしまうのですが、これは細菌感染症で、したがって抗菌薬による治療の対象となります。
以前は、4年に一度、オリンピックに合わせて流行したのでこの名前がつきましたが、21世紀に入ってから周期的な流行は明らかでなく、1年を通じてほぼみられ、秋から冬にかけて増加する傾向があります。
いくつか特徴がありますが、感染してから発症するまでの潜伏期間が2~3週間くらいと長いこと、咳(せき)が比較的長期にわたって(3~4週間)続くこと、などで、長引く咳が気になる場合などにはかかりつけ医に相談しましょう。咳の原因はとても多岐にわたるのできちんと診察を受けることが大切です。
なお、8月末の時点で、福山圏域でマイコプラズマの流行は確認されていませんが、広島県全体では増加傾向にあり、注意が必要といえます。
文責:福山市医師会 感染症対策委員 小山 祐介
今月のトピック
◎がん検診をうけませんか
福山市におけるがん検診受診率は、新型コロナ感染が流行してから下がっており、いまだに回復していません。市町が実施している検診の受診率は、広島県は、全国平均よりやや低く、福山市は県内市町村の中で、もっとも低い方に位置しています。乳がん検診では、全国平均の半分以下の割合となっています。(広島県ホームページ、令和4年度 市町の実施するがん検診受診率より)なお、日本の検診受診率自体も、アメリカ、ヨーロッパ、韓国などと比べるとかなり低い数値となっています。
肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの5つの癌に対しては、検診をうけることによって死亡リスクが減ることが証明されていますので、是非検診を受けることをお考えください。
対象は、子宮頚がん検診では、20歳以上、他のがん検診では、40歳以上です。職場などでの検診がない方は、福山市のホームページや広報誌に受診の手引きがありますので、ご覧ください。
文責:福山市医師会 広報委員 平田 教至
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