【いきいき健康メール】を更新しました(2025年8月号)
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感染症情報
◎食中毒にご注意を!

福山市では感染症胃腸炎の発生報告がつづいています。
食中毒の原因となる細菌やウイルスは目に見えないため、どこにいるか分かりませんが、私たちの周りのいたるところに存在している可能性があります。
肉や魚などの食材には、細菌やウイルスが付着しているものと考えましょう。
また、いろいろな物に触れる自分の手にも、細菌やウイルスが付着していることがあります。細菌やウイルスの付着した手を洗わずに食材や食器などをさわると、手を介して、それらにも細菌やウイルスが付着してしまいますので、特に注意が必要です。
きれいにしているキッチンでも、食中毒の原因となる細菌やウイルスがまったくいないとは限りません。食器用スポンジやふきん、シンク、まな板などは、細菌が付着・増殖したり、ウイルスが付着しやすい場所と言われています。
家庭での食中毒予防は、食品を購入してから、調理して、食べるまでの過程で、どのように、病原体を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかにあります。できるだけ工夫をするしかありませんが、
・買い物では、肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買い、汁が他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れる
・食品にさわる前後でよく手洗いをする、包丁やまな板は使い分けを心がける
・冷凍食品は自然解凍は避けるとともに冷凍や解凍を繰り返さない
・使用後のふきんやタオル、調理器具の片づけを熱湯煮沸や乾燥などを適切に選んでしっかり行う
などなど...
暑さもあいまってついついおろそかにしがちな作業をしっかり励行しましょう。
文責:福山市医師会 感染症対策委員 小山 祐介
今月のトピック
◎夏バテ

1)夏バテの症状と原因
「夏バテ」とは、夏季に起こる体力低下や食欲不振・倦怠感・易疲労感などの体調不良です。その原因として、下記の2点が挙げられています。
1.日本の夏は高温多湿であるために、汗が気化しにくく、体温調節機能が働きにくい。
2.冷房の効いた室内と暑い屋外で大きな温度差があるために、自律神経の調節機能が乱れやすい。
2)夏バテにならないための対処法
・規則正しい生活をして、質の良い睡眠を心がけましょう。
・冷房の設定温度を低くし過ぎず、環境省が推奨する28℃を目安にしましょう。
・早朝のウォーキングなど適度な運動を行なって、汗をかくようにしましょう。暑さへの耐性が獲得でき、乱れた体温調節機能が回復します。
・食欲が増すメニューや食材を選び、十分な栄養補給に心がけましょう。
夏を楽しく過ごすために、上記の夏バテ解消法を取り入れてみて下さい。
文責:福山市医師会 広報委員 貞森 裕